訪日外国人観光客が急速に戻ってきた。都内屈指の人気観光スポット・銀座でも、欧米、東南アジア、そして中国からの観光客の姿をあちこちで見かける機会が増えてきた。
銀座エリアでも特に中国人観光客に人気のスポットが銀座三越。このデパートの免税店で高級ブランド品の買い物をして11階から12階のレストランで食事をするのが人気だという。そんな中国人観光客のお目当ては和牛(WAGYU)で、中でも神戸牛や松坂牛などブランド牛が大人気だとか。レストランがあるフロアにはすき焼きの名店「モリタ屋」、沖縄の鉄板焼き店「碧」など人気店がズラリと並んでいるが、30年来の中国ウォッチャーとして知られ、「ふしぎな中国」(講談社現代新書)の著書もある講談社・特別編集委員の近藤大介氏は、中国人観光客が好む日本食についてこうアドバイスする。
「彼らは基本的に肉が大好きなんです。一番、喜ぶのは焼肉店です。すき焼きでもいいでしょう。注意してほしいのは、もし日本で中国人を食事に連れていくならお寿司は絶対ダメです。中国の人は生のものを食べません。冷たい食べものにも残り物というイメージを持ちます。天ぷらも油がギトギトなのであまり喜びません」
同書では「社恐」「仏系」「白衛兵」など中国の流行語や隠語から現代中国の実像に迫ってもいる。同書も参考にして中国人との付き合い方を知ったうえで「おもてなし」してあげたいところである。