外国人観光客の増加に伴う治安の悪化やゴミ問題について、元衆院議員でタレントの杉村太蔵が“無責任すぎる”持論を展開させた。8月19日に放送された「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)でのことだ。
番組では、中国人による日本への団体旅行が同10日より3年半ぶりに解禁になったことを伝えるとともに、一定の経済効果が見込まれることにも期待した。
これに関し、杉村は「大阪だけノーパスポートでいいんじゃない?観光ビザとかケチくさいことは言わずに、大阪の中だけならいつまでもいてください。それが一番、経済的にいい」と、東京都に次いで中国人観光客が多く訪れる大阪での“特例措置”を提案した。
番組MCの今田耕司から「そんなん、無茶苦茶になりますよ」と指摘されると、「多少、治安は悪化しますよ。そのぐらいの覚悟を持ちましょう」と杉村。さらに、落語家・月亭八光が「一昨日、関空(関西国際空港)行ったけど、椅子の横にゴミ山盛りですよ。日本人ってポイ捨てする文化がなくなってるけど、外国から来た人はまだ捨てる文化がある」と嘆いたが、杉村は「発想の転換が必要です。外国のみなさんはどうぞ捨ててください。我々が拾います。だから、どうぞ来てください。その代わり、(日本で)お金を使ってください」と返している。
「当然ながら、この杉村の“暴論”に共演者からの賛同は集まらず、猛ツッコミが殺到。また、スタジオだけでなく、ネット上の視聴者からも、『無責任すぎる意見』『日本のルールを理解して守ろうとする方々に来ていただきましょうよ』などの反論や、ゴミ捨てを許す事でモラルや風紀が乱れ、他の凶悪犯罪を増加させてしまうリスクを指摘する声もありました。一方で、“爆買い”文化で知られる中国人の購買力は日本の経済回復に必要な要素であるとして、『割と本質的な話』『このくらいしなきゃお金って稼げないとも言える』『そんなに間違ってない。要するに“ゴミ回収ぐらい大阪府なり大阪市がやったらどうなの?”という投げかけだと思う』などと一定の理解を示す声も。大阪に住む人がどう捉えるかは難しいところでしょうが、そこは自治体が頑張るしかないという意見もあるようですね」(テレビ誌ライター)
投資家としての顔も持つ杉村だけに、リスクを承知で考えるきっかけを与える極論を披露してくれたようだ。
(木村慎吾)