1999年夏から続いているフジテレビの夏の風物詩的な番組「ほん怖」こと「ほんとにあった怖い話」。視聴者から実体験を募り、それを実写ドラマ化。そのドラマを「ほん怖クラブ」のリーダーと呼ばれる稲垣吾郎が、小学生を中心とした「ほん怖クラブ」の面々と分析したり、ドラマの基になった心霊写真を検証したり、「怖さ」と「アットホームなほっこり感」が融合したほかに類を見ない番組だったのだが、8月19日放送の同番組を視聴した人々から、怒りの声があがっているようだ。
いちばん大きな声は「怖くない」。暑気を一掃するような怖さがないどころか、お笑い芸人・とにかく明るい安村が主演した銭湯が舞台の「うしろの正面」に至っては、お笑い要素満点なパロディ作品のような仕上りに。そのためネット上には「これは『ほん怖』じゃない!」「安村のマッパ芸は好きだけど『ほん怖』で見たくなかった」「視聴者から怖い話が集まらなかったら、脚本家が怖い話を考えてよ」といった声が相次いでいるのだ。
「ショートドラマとはいえ、1本のドラマで主演を務めた安村に『かわいそう』の声はあがっていませんが、ストーリーテラーを務める稲垣に対しては『これじゃ吾郎ちゃんがかわいそう』『今回はほん怖クラブのパートもグダグダだった』『今年は特に惰性で作ってる感じがしてイヤだった。稲垣吾郎とほん怖クラブの小学生たちは犠牲者だよ』『脚本家は本腰入れて怖いシナリオ書いて』といった、厳しい声があがっています」(女性誌記者)
来年の「ほん怖」が「ほんとに怖い」ことを祈りたい。