ジャニーズ事務所をはじめ、芸能界へのご意見番として知られる放送作家・山田美保子氏が9月3日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)に生出演し、「TOBE」代表・滝沢秀明氏への思いを吐露する一幕があった。
ジャニーズを巡っては、「外部専門家による再発防止特別チーム」が創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題に関して、「1970年代前半から2010年代半ばまでの長期間、多数のジャニーズJr.に対し、広範に性加害を繰り返していた事実が認められた」などと報告。また、同チームは藤島ジュリー景子社長の辞任を提言したほか、多くのマスメディアが性加害問題を大きく報じてこなかった問題点も指摘した。
こうした報告について、43年にわたってジャニーズを取材してきた山田氏は「メディアに長く身を置く者の1人として、週刊文春の報道をはじめ、ジャニーさんの女色、男色に関して、知らなかった1人ではないわけです、私も」と自戒をこめてまずは語った。そして話題が「ジャニーズタレントたちの今後」に移ると、山田氏は、昨年10月にジャニーズを離れた前副社長・滝沢氏率いる「TOBE」への流出が加速するのではないかとの意見について、こうコメントしたのだった。
「私は滝沢さんに対して思うことは、ジャニーズアイランドでJr.の育成などに関わってきた方でもありますし、ジャニーズ事務所の副社長でもあった方ですよね。今回、滝沢さんがジャニーさんの性加害について発言する立場にはないかもしれませんけど、ただ、ご存知じゃなかったはずはないなというふうに個人的には思っています」
確かに、滝沢氏は1995年から27年間、ジャニーズにタレントと幹部の立場で在籍。最もジャニー氏の近くにいた愛弟子として位置付けられてきた。それだけに山田氏のコメントに視聴者もネット上でザワついたという。
「結果的にですが、事務所が性加害問題に揺れる直前に退社し、“クリーン”なイメージの『TOBE』を立ち上げたことには、一部から『あなたはジャニーさんの問題には無関係でコメントすらしないの?』など“無責任”だとする指摘が上がっていました。そんな“逃げ得”のような評判があがっていた滝沢氏について、複雑な思いを明かした山田氏のコメントには、共感する反応があった反面、『それを言ったら自分だって知ってたんでしょ?』『自分も黙ってたくせにタッキー批判ですか…』などの反論も並んでいます」(テレビ誌ライター)
それにしても、今後、滝沢氏がこの問題についてコメントすることはあるのだろうか。
(木村慎吾)