腸内環境を整えることが健康やダイエットに役立つことはよく知られていますが、そのためにも、口の中のケアが大切なんだとか!
2019年に行われた海外での研究では、唾液と便から採取した菌の約3割が、そのどちらからも採取されたそうです。そして、口内の悪玉菌が腸内に到達し、腸内フローラに影響を与えている可能性があることが示されました。
そもそも、口の中に悪玉菌がいること自体が驚きですが、実はバイオフィルムや歯垢、プラークなどと呼ばれる歯の表面や口腔内の粘膜面などに付着した菌の集合体の中には、歯周病菌や虫歯菌などの悪玉菌がひしめいているそうです。
しらはた胃腸肛門クリニック横浜の院長である白畑敦さんによれば、腸内細菌のバランスに影響を及ぼしてしまう可能性があるため、悪玉菌の体内への侵入をできるだけ口の段階でストップしてコントロールすることは身体づくりを行う上での大切なポイントであり、腸内環境を整えることに有効であるそうです。
ただし、バイオフィルムは歯磨きだけでは簡単には洗い流すことができないので、歯磨きやフロスでのケアと併せて日々のルーティーンとして取り入れやすいマウスウォッシュなどを活用し、口内の悪玉菌を退治するのがオススメのようです。とくに、エッセンシャルオイル配合の薬用マウスウォッシュがよいそうですよ。
「腸内環境が整い、腸内細菌のバランスが整うことによって、消化がよくなったり代謝も上がったり、免疫力アップやダイエットにもつながる」と白畑さん。ぜひ、お口のケアもしっかり行って“腸美人”になってくださいね。