フィギュアスケートGPシリーズのアメリカ大会で、4回転ジャンプ2種類3本を成功させた宇野昌磨選手。テレビではその快挙を称える放送が続き、今後の滑りにさらなる期待が高まっている。
「テレビでは羽生結弦選手が成功した4回転ループより宇野選手が跳ぶ4回転フリップのほうが得点が0.3点高いことから、羽生のライバルになると報じていますが、まだ時期尚早でしょう。『近いうちにユヅ君(羽生)やフェルナンデス選手と一緒に、本当のトップの中で戦っていける選手になりたい』と本人も語っているように、まだ羽生の脅威にはなっていません」(スポーツ紙記者)
とはいえ、シニアデビュー2年目でこれだけの頭角を現す宇野選手だけに、さらなる飛躍が期待される。
「評論家の佐野稔さんも、さらに4回転の種類を増やすことに加えて、演技構成点が伸びてくれば、羽生やフェルナンデスに続いて300点越えが期待できると太鼓判を押しています。アメリカ大会では、前シーズンの世界選手権で負けを喫し、悔しい思いをした金博洋選手(今大会4位)に18点もの大差をつけて優勝しました。雪辱を果たし、勢いに乗る宇野選手のこれからが楽しみです」(前出・スポーツ紙記者)
世界歴代最高得点を記録した羽生選手の壁を破るのは、同じ日本人になるのかもしれない。
(芝公子)