おそらくは現時点(9月11日現在)で最もジャニーズ事務所に厳しい言葉を浴びせたコメンテーターとなったに違いない。タレント・上沼恵美子が9月10日放送の「上沼・高田のクギヅケ!」(読売テレビ)に出演し、7日に開かれた同事務所の会見を“ぶった斬って“いる。
会見では、性加害を起こした創業者・故ジャニー喜多川氏の姪にあたる藤島ジュリー景子前社長の辞任と東山紀之の新社長就任を発表。また、被害者への補償とケアを行っていくと伝えた一方で、「ジャニーズ」という屋号については今後も継続していく方針であることを示した。
これに上沼は「絶対ダメよ!吐きそうになるわ」と一蹴。ジャニー氏による40年に及ぶ性加害に関して「罪深いなんてもんじゃない」とした上で、「名前残すなんて言語道断!」「そこで悩んでること自体おかしい。悪魔の名前をひけらかして。その名前を聞くと、どうしてもそこ(加害問題)にいきますよ。(事務所を)1回壊すべきよね」「日本の芸能界の恥さらしになった」などと批判した。
ただ、自身も含め、ジャニー氏の性加害の事実については「みんな知ってたよ。私も昭和の中頃ぐらいから芸能界でやってる(から知っている)」などと明かし、「性加害を受けるのがイヤで(所属事務所を)やめて、違うプロダクションに行って大スターになった方も知ってます」とも。
「上沼は、そのような事実を知っていながら、公にできなかったのは、業界全体に“話してはいけない”というタブーがあったとも反省。自戒を込めつつ、芸能界の体質を『改めましょう!』と強く呼びかけていました。いっさいの遠慮もなく、ジャニーズの罪深さや、屋号を残すことの不自然さを猛批判した上沼には、世間から『このコメントは凄い人だなぁと思った』『1番聞いててすっと言葉が入ってきた。それ言ってほしいということを言ったタレントさんはこの人だけだね』『大御所のタレントがここまで言ってくれたのは私は初めて聞きました』などの称賛が殺到。とりわけ、“噂では聞いていた…”などと逃げるのではなく、“そうした事実を知っていた”と明言し、反省している点も高く評価されていますね」(テレビ誌ライター)
ジャニー氏と深い付き合いがありながら、性加害の事実認定について「部外者の私たちが(何かを)言うべきではない」(9日のニッポン放送『いいかげんに1000回』)とのコメントに留めた、歌手・和田アキ子とは大違いな上沼。怖い物ナシの彼女の言葉を受けて性加害問題を受けて、さらなる真実が浮かび上がってくるのか。
(木村慎吾)