国民的人気ロックバンド・サザンオールスターズの桑田佳祐が発表した新曲「Relay~杜の詩」を使用したユニクロのCMが9月18日からオンエアされている。ところが、この曲を巡りテレビ関係者の間で「取扱注意」の過剰反応を引き起こしていると、9月12日発売の写真誌「FLASH」が報じていたのだが…。
ちなみに、桑田が9月2日に自身のラジオ番組で初オンエアした同曲は、高さ約200mの高層ビルが建設され周囲の樹木3000本が移植・伐採される計画が含まれ、環境破壊への懸念から多くの住民や故・坂本龍一さんをはじめ文化人らも反対を表明している神宮外苑の再開発への「懸念」を表明したものとも報じられ、賛否が巻き起こっていた。が、桑田はその後、賛成、反対ではなく、みんなで意見のキャッチボールができるようなキッカケになればいいといった、曲に込めた思いをあるインタビューで明かしている。
「ただ、桑田の思いとは別に、FLASHによれば、テレビ関係者の証言として、この歌が業界内で“過剰反応”を引き起こしているとのこと。何でも、歌を放送することに問題はないものの、神宮外苑の再開発事業者に三井不動産や伊藤忠商事が名を連ねているため、2社がスポンサーになる番組については曲についての“取扱注意”のお触れが出ているといい、現場は“忖度”するかどうかで悩む可能性があるというんです」(芸能記者)
ネット上では同記事について、「伊藤忠商事と三井不動産に忖度する必要は全くない」「スポンサーに忖度?放送局はちゃんと現在起こっている問題を報道してください」「自分は神宮外苑再開発については、あの案に全面ではないが概ね賛成の考えです。しかし、それを置いてもこの曲を取扱注意にしてしまうのはいただけない。反対する人には反対する自由も権利もあるわけで、その声も公平に伝えるべきでしょう」など“忖度”について反対の声が圧倒的だ。
「テレビ各局は最近でも、ジャニーズ事務所の創業者である故・ジャニー喜多川氏の性加害問題について『長年、忖度してスルーしてきた』と批判されています。民放テレビ局にとってスポンサーは何よりも大事でしょうけれども、ここで過剰な忖度をすると批判がさらに大きくなる可能性もありますよ。曲を採用したユニクロのCMも流れ、今後、視聴者の耳に触れる機会も多くなります。曲自体が過激なメッセージを発信しているわけでもありませんから、今さら忖度しても意味がないでしょうね」(前出・芸能記者)
神宮外苑の再開発事業は様々に波紋を広げている。
(柏原廉)