古巣が抱える騒動を語るには、TPOが悪すぎたか…。元ジャニーズの“長男”で歌手の近藤真彦が9月19日、神奈川県大磯署の一日警察署長を務め、ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏の性加害問題について質問を受けた時の対応が波紋を呼んでいる。
ジャニーズ“長男”として40年以上を過ごし、後輩たちから「マッチさん」との愛称で親しまれてきた近藤。同式典後、記者団に囲まれ、恩師・ジャニー氏による一連の騒動について聞かれると「ボクも今日、そういうこと(質問される)になるんじゃないかなと思って、いろいろ考えてきたんですけど、今のところ(言及はしない)。いつかはそういう話をさせてもらう時期が来るかと思っていますが、今日のところは。またお話させていただきますので、すみません」と、詳しいコメントは避けたが、今後には含みを持たせた。
2021年4月に事務所を離れるまで、長く“長男と次男”という間柄だった、元少年隊・東山紀之氏が新社長となったことについても聞かれたが、「とにかく全てにおいて、そういうタイミングが来た時にお話しますので。今日はちょっと、本当に」とノーコメントだった。
「創業者のジャニー氏だけでなく、実姉で実質的な経営のトップにいた故・メリー喜多川氏からも寵愛を受け続けた近藤だけに、この騒動へのノーコメントには『恩知らず』『ケジメなさい』などと批判が殺到。ただ、同情する反応も散見されていますよ。何しろ当日の近藤は一日署長として現場に駆け付けており、神奈川県警のパトカーや白バイに乗って撮影を行うと、当然ながら式典後の囲み取材も警察署長の制服のまま。さすがにその姿で恩師の性加害の実態を語るわけにもいかず、執拗に質問する記者らに向け、最後は『こういう格好ですし…』と理解を求めています。その様子にネットでは『署長になりきってる時にギトギトな話はするべきではない』『そりゃその格好で性加害の話はできんだろうね』『ちょっと笑っちゃった』『さすがに仕方ない』『他に一日署長の適任者いただろ 笑』などのリアクションが上がっていました」(テレビ誌ライター)
退所のキッカケとなった不倫騒動がなければ、9月7日の会見に参加し、新社長になっていた可能性もあった近藤だけに、何らかのコメントが求められるのは当然ともいえるが、同情を禁じ得ない要素もいくらかはあったようだ。
(木村慎吾)