おめでたいことは続くものだと、嬉しく感じた視聴者も多かったことだろう。
9月22日に再放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」第149回では、震災から1年3カ月後の2012年6月、袖が浜にウニが戻ってきた様子が描かれた。
震災により海底には瓦礫が積み重なり、津波によってウニも流されていた袖が浜。だが南部ダイバーらの活躍により2011年の夏には瓦礫の撤去が完了し、外部から買い付けてきたウニも放流され、翌年の海女漁再開に向けて期待が高まっていた。
それでも海女クラブ会長の夏(宮本信子)は、津波で流されたウニが戻ってくるには3~4年はかかるとの見通しを口に。ヒロインのアキ(能年玲奈)も心配顔を見せていたが、いざ潜ってみると、岩が見えないくらいに大量のウニが繁殖していたのである。
「北鉄では被災区間の復旧にめどが立ち、ほぼ全壊だった海女カフェも手作り感満載ながら、7月1日の海開きに合わせて営業できるところまで復活。地元の人たちが力を合わせることで袖が浜が再生していく様子には希望が満ちあふれていました。その一方で現実世界でも、新たな希望が生まれていたのです」(テレビ誌ライター)
前日の9月21日には、女優の徳永えりが第一子を出産したことがメディアをにぎわせた。その徳永は「あまちゃん」に、19歳当時の夏の役で出演。北三陸でリサイタルを開催した橋幸夫とステージでデュエットし、46年後に再会を果たした際には橋が「なっちゃんだよね?」と気づいていたものだ。
そのため「あまちゃん」ファンにとって徳永の出産は、若き日の夏が出産したようなもの。我が事のように喜びつつ、性別も明かされていない子供の誕生に<春子が生まれた!>と沸き上がっているのである。
「夏の一人娘が、アキの母親でもある春子(小泉今日子)。それゆえ徳永が春子を産んだも同然だと喜ぶファンが少なくないのです。アイドル志望だった若いころの春子を演じているのは有村架純で、その美しさは神がかっているほど。徳永の第一子が娘さんであれば、きっと有村のように美しく育つのではとの期待も高まっています」(前出・テレビ誌ライター)
いつの時代も、新たな生命の誕生は実におめでたいものだ。