俳優・神木隆之介が主演を務める朝ドラ「らんまん」(NHK)の第123話が9月20日に放送され、関東大震災で被災する様子がリアルに描かれ、X(旧ツイッター)では「関東大震災」がトレンド入り。大きな話題となった。
日本の植物学の父と呼ばれる牧野富太郎をモデルにした今作。第123話は大正12年9月1日、関東大震災当日の話で、寿恵子(浜辺美波)と娘の千歳(遠藤さくら)が朝食の準備をする中、主人公の万太郎(神木)は自分の部屋で原稿を感慨深げに見つめる。その時、地鳴りとともに地面が大きく揺れ、植物標本が雪崩を打って崩壊。長屋の一部も崩れ落ちる。
万太郎は、寿恵子たちの制止を振り切って標本や原稿が取り残された部屋へ。決死の覚悟で可能な限りの標本を運び出し、家族総出で標本や原稿を背負って逃げることに。街では親とはぐれた子供たちが泣き叫び、火事場泥棒に襲われる孫の虎太郎を万太郎が体を張って助けるなど、朝ドラとは思えない臨場感あふれるシーンが展開された。
これにはSNS上でも「朝ドラの枠を超えた、全力で描かれた関東大震災だった」「いくつになっても地震の描写は辛い。見てられん」「描くと知っていても、やっぱり描かれると怖い関東大震災」といったコメントが寄せられた。
「今回の関東大震災のシーンでは、当時のモノクロ映像をカラーに変換した映像を盛り込むなど、リアルに再現していました」(芸能ライター)
そんな中、一部視聴者の間では関東大震災の場面で2019年に放送された大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(NHK)の映像を使用したことが話題を呼んでいる。
「19年6月16日に放送された第23話では、震災直後の混乱と震災時をリアルに物語る演出が話題を呼び、SNS上でも『胸がつまる』『まだ泣いてます』といったコメントが上がりました。男性が二階の屋根に登り、遠くで上がる煙を見つめる映像が、『いだてん』で使ったシーンなのだそうです」(前出・芸能ライター)
最終回まで残り2週で描かれた関東大震災。万太郎は、寿恵子は、家族は、どんな人生を歩んでいくのか。今後の展開が楽しみだ。
(窪田史朗)