吉本新喜劇の看板女優・島田珠代が9月26日に放送された黒柳徹子が司会のトーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した。
島田は、黒柳の大ファンだと興奮気味で登場。アンダーウェア絡みの自身の持ちネタを、ハイテンションで踊りながら披露し、大はしゃぎしていたが、黒柳は少々引いていたようだった。しかし、島田が芸能界入りしてからの経験を話し始めると、スタジオの空気は一変。視聴者の涙を誘ったのだ。
大阪出身の島田は、22歳で「笑っていいとも!」(フジテレビ系)に抜擢され、上京。約1年間レギュラーを務めた。1998年に結婚するも05年に離婚。その後、ドラマの仕事で知り合った名古屋の男性と再婚し、娘にも恵まれ幸せだったが、突然、夫が直腸がんと告知される。しかも、余命5年と宣告されたため、夫は名古屋での仕事を辞め、家族で大阪の島田の実家に戻った。その頃、ケンカの絶えない毎日が続き、別れて暮らすことになる。夫は「娘が生きる糧だから」と、3歳の娘を名古屋に連れて行った。
娘に会いに行ったその別れ際は、名古屋駅にいた人が全員振り向くくらいの大声で「ママがいい」と娘は大声で泣いたそうだ。島田は「その時のことは思い出すと止まらないです、涙が」と語りながら号泣。夫の両親が相次いで亡くなった時期は、島田の母が名古屋へ行って世話をしていたという。そして告知から11年後、娘が小学6年生の時に夫は亡くなった。
「ネット上には『つらい目にもめげずに笑いのために身体張って…ますます応援したい気持ちになりました』『笑いは悲しみや苦しみから生まれると知りました』『珠ちゃん、がんばれ!』など多くのエールが寄せられています」(テレビ誌ライター)
娘との生活が始まったころは、様々な軋轢もあったそうだが、今は友達のような関係でいたいという島田。視聴者からの応援は、島田にもきっと届いていることだろう。