KAT-TUN・中丸雄一が10月8日放送の「シューイチ」(日本テレビ系)に生出演。2日にジャニーズ事務所が開いた会見で、特定の記者に質問をさせない「指名NGリスト」の存在が発覚したことについてコメントしている。
そもそも同リストが世間にバレてしまったキッカケは、会見を運営するコンサルティング会社のスタッフのある行動だった。「NGリスト」と記載された紙に、数名の記者の名前と顔写真がプリントされており、会見開始直前にその紙を抱えたスタッフが大勢の記者が見守る前を横切ったことが発端となっている。
これについて中丸は「めちゃくちゃ本音で話してもいいですか?」と切り出し、「記者さんがもうスタンバイをしていてカメラも全部が向いているはずじゃないですか。かつ、その1枚の書類が見られた場合に、その後、世の中がどうなってしまうのか?っていうのは誰しもがわかると思うんです。その紙をわざわざファイルの1番上に置いて、わざわざ下手から上手に歩くっていうのは何か不自然なものだなと思います。全く裏がないとしても、その行動はプロフェッショナルではないと少なくとも言えると思います」と、リストを持つスタッフの行動を不自然と表現した。
続けて、そのリストばかりが報道の中心となってしまい、被害者への補償に関する報道が「紙切れ1枚のせいで」「ほぼない」と嘆いている。
「確かにコンサルティング会社スタッフによるリストの扱いはぞんざいで、それが流出し、拡散されてしまった場合のリスクマネージメントをどこまで想定していたのか疑問が残るところです。ただ、中丸が本音で語った、“書類が見られたら世の中がどうなるか”という表現は、むしろ“ジャニーズがどうなるか”であり、スタッフの振る舞いも“不自然”なのではなく、ジャニーズにとって“不都合”だったという印象ですね。ニュートラルに話しているようで、指名NGリストを指して、そのリストの名称についても『誤解を招く一因だったんじゃないか』と、NGリストの存在自体は認めているようにも聞こえる部分もあり、全てはジャニーズ側の立場からの視点に聞こえた視聴者が少なくなかった。ネットには『プロなら(リストを)隠せよって聞こえる』『紙一枚で台無しっていうのは隠ぺい容認コメント』『NGリスト、見えなきゃいいっていうものではない』『隠し通せればうまくいくの?』といった苦言がみられました」(テレビ誌ライター)
これまでもジャニーズの性加害問題についてはいちはやく自分の言葉で見解を述べていた印象の強い中丸。今回のコメントも、率直に語っていたが、新会社を作り補償に向けて動くといった前向きな話が伝わらず、リスト報道一色になったことにジャニーズ事務所が「正直言うと『悔しい』という気持ちなんじゃないかな」とも語っていた。全体的に、やや事務所寄りのものだったと解釈されてしまったようだ。
(木村慎吾)