ジャニーズ事務所に在籍する俳優・風間俊介が10月9日放送の「ZIP!」(日本テレビ系)に生出演し、「NGリスト」ばかりが報じられることによる弊害を指摘して、
ジャニーズは2日、東山紀之社長と新会社で副社長になる井ノ原快彦らが出席する会見を実施したが、一部の記者に質問をさせない「指名NGリスト」があったことが発覚。これは会見の運営を任されたコンサルティング会社の判断で作成されたものだとされ、6名の記者の名前と顔写真が掲載されていた。
風間は、この「NGリスト」の存在が明るみとなったことで、「1番大切な話し合い、1番大切な場所というところから、焦点がズレてしまっているのではないか」と語り、「本当に今、話し合われないといけないこと、大切にしないといけないことは、被害に遭われた方々がどう救われるべきなのか、どう救っていくべきなのか。そこについての話し合いだと思うんですね」と述べる。
続けて「このNGリストというのも、そこに焦点が当たってしまっていることというのがとても残念」だと指摘し、現状で1番に考えるべきは「被害者の救済だと思います」としていた。
「風間の言うように、現在の報道の中心は『NGリスト』や、それを作成したコンサル会社にまつわるものとなっています。これが被害者の救済という最も重要な課題以上に注目を集める結果になっていますが、そもそも、性加害がおよそ50年近く明るみになってこなかった要因は、ジャニーズによるメディアコントロールも大きいわけです。事務所が“反省したので今後は人権侵害を起こしません!”と表明したところで、会見で不都合な記者をシャットアウトする体質が残っているとすれば、それは新たな被害者を生むリスクにも繋がります。視聴者からは、“NGリストにばかり焦点が当たっているのが残念”とする風間の主張には、『焦点は全くズレてないと思います。NGリストは全ての事に対する会社の今までと、これからの姿勢の現在の表れ』『被害者にも関係がある逸失利益について発言しようとした記者もNGリスト入りされてる』『被害者救済はあなたの事務所が誠意を持ってやるべきこと。こちらが知りたいのは何が起こり、どう解決するかということ』などの意見がいくつも寄せられています」(テレビ誌ライター)
被害者への補償を前に進めるうえでも、様々な批判を排除することなく受け止め、目に見える形で答えを出していくことが、重要だろう。
(木村慎吾)