菅田将暉が大ヒット中「ミステリと言う勿れ」での難しい役を引き受けた“2つの理由”

 菅田将暉主演の映画「ミステリと言う勿れ」が、公開4週連続して週末の観客動員ランキング1位を獲得した。今年公開の日本映画では「キングダム 運命の炎」に続いて2本目の快挙だ。

 今作は、田村由美氏による累計発行部数1800万部の大人気漫画が原作。菅田演じる天然パーマがトレードマークの主人公・久能整が、淡々とした語り口で事件を解決しながら人の心を解きほぐしていく新感覚のミステリーだ。広島の旧家・狩集家で起きた遺産相続の謎に迫る、ファンの間では評判の高い「広島編」が映画化された。10月9日までの累計成績では動員255万人、興行収入34億円を突破。2021年に公開された菅田将暉主演の最大のヒット作「花束みたいな恋をした」は最終興行収入38.1億円。この記録を超えるのも時間の問題だと言われている。

 今作を演じるにあたり、主演を務める菅田には並々ならぬ苦労があったようだ。

「菅田が演じる、カレーをこよなく愛し、友達も彼女もいない整は、濃すぎるキャラクターの上にシェイクスピア劇を思わせるような長ゼリフ。憑依型の俳優と言われる菅田でさえ、今作ではアドリブも出なかったと役作りの難しさについて語っています。それでも出演オファーを受けた理由のひとつは、整と菅田将暉がもともと似ていること。そしてもうひとつは、今作で整がしゃべる『子供って、乾く前のセメントみたいなんですって。落としたものの形が、そのままあとになって残るんです』というセリフに心奪われたからなのだそうです」(芸能ライター)

 公開31日で観客動員320万人。興行収入45.9億円を突破した「キングダム 運命の炎」の記録を追い抜くことができるのか。

(窪田史朗)

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