趣里がヒロインを務めるドラマ「ブギウギ」(NHK)の第8回が10月11日に放送された。第7話までセリフがなくとも存在感を放ってきた蒼井優演じる「大和礼子」が、初めてしゃべったことに、大きな反響が寄せられている。
「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」「買物ブギー」など数々の名曲を歌い戦後の大スター・笠置シヅ子が、趣里扮するヒロイン「花田鈴子」のモデル。歌や踊りと持ち前の明るさで日本を元気づけた彼女のヒューマンストーリーだ。第2週では、梅丸少女歌劇団に子役の澤井梨丘が扮する少女時代の鈴子が入団。初舞台を踏むまでの姿が描かれる。
そんな中、鈴子の憧れの人、梅丸歌劇団のトップスター・大和礼子(蒼井)が10月6日放送の第5話に登場し、セリフもないままに、華麗な歌やダンスを披露。その凜とした美しさに、SNSでも「蒼井優さんのバレエシーン美しかった」「朝から目の保養」といった激賞コメントが殺到した。
番組の演出を手掛ける福井充広氏も「圧倒的な存在感。映画女優ですからワンショットの力が違うんです。佇まいを含めてオーラを放っています」と信頼を寄せている。
蒼井は2歳でクラシックバレエを始め、バレエ歴36年。2004年に劇場公開された映画「花とアリス」では、華麗なクラシックバレエを披露。06年の映画「フラガール」、16年の映画「オーバー・フェンス」など、これまでも数々の作品で観客を魅了してきた。「フラガール」では日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。17年の映画「彼女がその名を知らない鳥たち」では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞と、まさに日本を代表する実力派女優の1人と言えよう。
「そんな彼女のもとには、映画やドラマのオファーが絶えません。数多くの作品の中から、これまでも本人がやる意味を見出した作品のみに出演してきました。蒼井自身は『ブギウギ』出演にあたって『小さな頃から大好きな歌劇の世界で、憧れの先生方とご一緒させていただけて、私にとっては夢のような時間です』と意気込みを語っています」(芸能ライター)
実力派女優・蒼井優に選ばれた朝ドラ「ブギウギ」。期待はふくらむばかりだ。
(窪田史朗)