家庭や職場で受ける精神的な暴力「モラハラ」。あなたがもし「これってモラハラかも?」と感じているのなら、早めに対処するのがいいかもしれません。そこで、モラハラの意味や事例を紹介するとともに、対処法もみていきましょう。
■モラハラって何?
モラハラとはモラルハラスメントの略称で、言葉や態度などによる嫌がらせによって相手の人格を傷付け、精神的苦痛を与えることを指します。精神的な暴力ととらえると、DVの一種ともいえます。家庭内や恋人関係、職場などで発生しています。
■モラハラ事例
夫から妻へのモラハラの典型的なパターンとして、「大声でどなる」「命令するような口調でものを言う」「実家や友人と付き合うのを制限する」「電話やメール、LINEの内容などを細かくチェックする」「人の前でバカにする」「外で働くなと言う」「仕事を辞めさせられる」などが挙げられます。
これらがエスカレートすると、生活費を渡さなかったり、「誰のおかげで生活できていると思っているんだ」などと威圧的な言動を取ったりすることなどもあります。
■モラハラを受けたらどうする?
もし、モラハラを受けたらどうすればよいのでしょうか? 家庭内であれば外部の人に打ち明けるのはなかなか難しく、信じてもらえない可能性もあります。そんなときには、モラハラの実態をICレコーダーなどで録音・録画しておき、証拠を残しておくことが重要です。
モラハラにあたるメールやLINEを受け取ったのであれば、保存したりスクリーンショットを取ったりして、しっかり証拠を残しておきましょう。それらをプリントアウトしておくと安心です。また、毎日日記をつけておくのもオススメです。
場合によっては、訴えて慰謝料を請求することも考えておきましょう。モラハラによって精神障害に至った場合、損害賠償を請求することも可能です。
この先、何が起きるか分かりませんから、しっかり証拠を残しつつ、まずは身近な信頼できる人に相談することから始めましょう。