「One more time, One more chance」のヒットで知られる大人気シンガーソングライター・山崎まさよしの謎の「ご乱心」がファンの間で取りざたされ、賛否両論を集めている。
“事件”が起きたのは10月21日。山崎の弾き語りツアー「ONE KNIGHT STAND」水戸公演でのことだった。当然会場の多くのファンは山崎の生の歌声を楽しみにしていたわけだが、その期待を裏切り、ほとんどの時間が「トークタイム」になってしまったのだ。
この日、山崎はライブの冒頭から、「今日はあんまり歌いたくない」「しゃべる回にしたい」「こういう回があってもええやろ?」「歌聴きたいならCD買って」などと発言。戸惑うファンを尻目にマイペースなトークを展開し、時折、思い出したように弾き語りを披露するような状況だったという。
「そんなこと言われても…、という感じでした。トークの内容も、今まで知らなかったまさやん(※山崎の愛称)のエピソードだったり、なにかオチがついて笑える話でもなかったので本当に戸惑いました。結局、ライブは2時間半くらいやりましたけど、10曲も歌ってなかったと思います。私は本当に残念でした」(40代ファン女性)
ライブの途中からは憤って帰るファンが続出し、ホール外のスタッフに「払い戻ししろ!」と詰め寄る騒動も起きていたという。ライブに訪れた音楽関係者が言う。
「トークは本当に山崎の思い付きだったようで、ステージ袖からスタッフが歌を急かすような素振りも見せていました。でも、本人はお構いなしでしたね。小さいライブハウスなら、お客さんとそういうふうに触れ合うこともこれまであったようで、SNSで『まさやんはいつもこんな感じだよ』と擁護するファンもいました。ですが、安くない料金を支払って見に来たファンの中には、普段遠方まで見に行けない人や、ライブに来るためにいろんなスケジュールを必死でやりくりしてきた人もいるはずで、そうした人たちのことをあまりにも考えていないのでは、とは感じました。終演後、泣いているファンの方もいたと聞いていますが、それは感動の涙ではなかったと思います」
同ツアーは10月9日の神奈川を皮切りに、年末にかけて北は東北から南は九州まで全10公演を開催する予定となっている。水戸は2公演目に当たるが、早々にケチがついた格好だ。
すでにチケット発売が終了している公演も多い人気のツアーだけに、鑑賞予定のファンとしては戦々恐々とした気持ちでいることだろう。それでも山崎は、またその日の気分で自由気ままにやるのか、それとも「One more time, One more chance(もう一度チャンスをください)」と反省し、熱唱を見せてくれるのだろうか。