当時は異例の大抜擢だっただけに、異様な空気が漂っていたようだ。乃木坂46の元メンバーでタレントの堀未央奈が、乃木坂加入当初の先輩たちの印象について明かし、反響を呼んでいる。
さる10月28日に放送されたバラエティ番組「痛快!明石家電視台」(MBSテレビ)でのこと。この日の放送回には、は堀の他に、乃木坂1期生で2代目キャプテンを務めた先輩の秋元真夏も出演していたこともあり、乃木坂のイメージを一般人に質問した際の「仲良いけど、内心ちょっとライバル」「女性同士のいざこざみたいな派閥ってグループ内であったのか気になる」といった声が紹介された。
これに秋元は「“女子グループだから絶対仲悪いんでしょ?”みたいな感じで、(番組絡みの)アンケートとかでも仲が悪いエピソードを聞かれるんですけど、本当に仲良くて」と、不仲エピソードを挙げるのが難しいぐらい仲がいい事を強調。
しかし、これを聞いた番組MCの明石家さんまは、ラジオ番組で多くのメンバーと共演しているモーニング娘。ですらも、不仲説があったことを説明したうえで、「絶対、ゼロではない。46人(正しくは36人)もいるわけだから」と、乃木坂についても裏では揉め事があったはずと指摘。
すると、堀は「私は2期生として入って、加入後半年でセンターをやらせていただいたんですよ」と、乃木坂に加入してすぐに大抜擢を受けたことを明かしつつ、「全員先輩だったので、ちょっと、やっぱ…先輩たちの目みたいなのは怖かったです。正直」と、告白。
これにさんまはうなずき、「みんな、センター狙ってるからね」と口にすれば、共演のアインシュタイン・河井ゆずるも「もうちょっと聞いたら、(いざこざエピソードが)ボコボコ出てきそうですね」と率直に語ったのだった。
「堀は2013年5月に乃木坂に2期生として加入。11月にリリースした7枚目シングル『バレッタ』でセンターに大抜擢されたんですが、当時、堀はまだ研究生でセンターはおろか選抜にも入るわけがないという心境で、選抜発表の収録をセットの外で見学していたんです。それがセンターに指名されたわけですから、驚きのあまり涙を流していたものです。ただ、堀がセンターに指名されたことに驚いたのは、秋元ら先輩たちも一緒で、まだ正規メンバーにも昇格していない堀がいきなりセンターに抜擢されたわけですから、堀が名前を呼ばれた際に、笑顔で拍手を送っていたのは初代センターの生駒里奈のみ。スタジオは実にピリピリした空気に包まれていました。堀にとっては、その瞬間の先輩たちの目というのが忘れられないのでしょうね。また、超人気メンバーだった白石麻衣や西野七瀬も、14年2月放送の乃木坂の冠番組『乃木坂って、どこ?』(テレビ東京系)で、2期生から怖がられているのか、あまり話しかけられないことを明かしていました。ただ、その一方で、当時まだ加入して1年足らずの2期生について、白石は『まだプロ意識がない。そういうところを感じるから、敬語使ったりとか、大人の人に対してね。そういうところも含めて全部叩き直したい』とも宣言していましたから、2期生に戦慄が走ったことは間違いないでしょう」(アイドル誌ライター)
当時、感じた恐怖は相当のものだっただろうが、その経験もきっと何らかの形で生かされているはず?
(石田安竹)