放送中の「大奥」(NHK)での阿部正弘役が好評の瀧内公美。よしながふみ氏の同名原作漫画では、ほかの登場人物と違い、ふくよかでおっとりした異質のムードが漂うキャラクターのため、放送前は「阿部正弘を演じられる女優は誰か」「細身でシュッとした女優が増量して演じるのか、それとも特殊メイクか」などと話題になっていた。しかし実際は細身のままの瀧内が好演。「原作ファンをも唸らせるキャラ作りがすばらしい」と称賛されているようだ。
そんな瀧内が来年1月7日スタートのNHK大河ドラマ「光る君へ」で演じる源明子役に、ネット上では早くも期待する声があがっている。
瀧内演じる源明子は、藤原道長(柄本佑)の本妻ではなく、妾妻とも呼ばれる“もう一人の妻”。父の源高明が政変で追い落とされ、幼くして後ろ楯を喪失。夫の道長を愛するが、立場は嫡妻と呼ばれる、いわゆる本妻の倫子(黒木華)に及ばず、紫式部(まひろ/吉高由里子)の存在にも鬱屈がたまっていくという役どころだ。
瀧内は「制作者の皆さまからは、役柄のヒントは源氏物語でいう“六条御息所”と、現段階では言われております。なんというか、よく言えば奥深い、はっきり言えばおどろおどろしい女がやってきたなと思いました。まだ台本をいただいてないのでどうなるかはわかりませんが、年月をかけて1人の人間を演じますので、今までに感じたことのない感情の積み上がりがあるんじゃないかな、と」コメントしている。
「ネット上には『また瀧内さんが作り込んだ見応えのあるキャラを演じてくれそう』『“大奥”の阿部正弘も漫画以上に感激したから、きっと明子も感激させてくれるはず』『瀧内さんはどんな役作りをしてくれるか楽しみな女優の1人になった』といった声があがっています」(芸能ライター)
放送中のNHK大河「どうする家康」が不評な分だけ、次回の「光る君へ」への期待値は上がる一方のようだ。