11月初旬に放送されたラジオ番組「たまむすび」で、映画評論家の町山智浩が映画「この世界の片隅に」を激賞した。同映画は能年玲奈から改名したのんが主演声優を務めている。
町山は「これはスゴイ映画ですよ! 普通に生きている女の子の目を通して戦争を描いていますが、ものすごくテンポがいい。主人公のすずちゃんはおっとりとした性格ですが、のんちゃんは一体となって演じていてイメージもピッタリでした。まるでパンドラの箱が開いて不幸が出ていくような話なんですが、その後には希望も残ります。それと、兵器描写も超リアルなのでガンダムとか好きな人も絶対楽しめますよ」と語り、独自の賞である2016年度「町山大賞」にも選出した。
同映画については11月11日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)でも水道橋博士が絶賛している。
水道橋博士は「NHKの朝ドラ『あまちゃん』が独自の目線で3.11を描いたように、『この世界の片隅に』では女の子の目を通して広島の原爆を描いている。のんちゃんも素晴らしいし、息を飲むような大傑作だと思います」と熱く語った。
この日のゲストには鳥越俊太郎もいたが、都知事選とはうって変わった饒舌で、「なんでこの子、干されてるの?」と問う場面も。水道橋博士は「わからない。僕は国民的な娘だと思っている」、この日のMCを務めた島田洋七は「知っていても言えないよなぁ」と回答する場面もあった。
この映画をきっかけに、のんの活躍の場は増えるのだろうか。「この世界の片隅に」は11月12日から全国公開がスタートしている。
(笠松和美)