最近、よく耳にするようになった「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」。クリスマスやお正月など、イベントのごちそうが続くことによって起きる“年末年始太り”を予防したい今こそ、注目しておきたいキーワードといえそうです!
先日、江崎グリコが開催したイベントに登壇した腸内環境研究の第一人者で、慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授である福田真嗣さんによると、「短鎖脂肪酸は腸内細菌が食物繊維を分解して作る代表的な物質で、肥満抑制や免疫の活発化、アレルギー抑制、便通改善などの健康効果の他、持久力向上、疲労軽減も期待できる」のだとか。
ボディラインが気になる女性にとって、とくに気になるのが短鎖脂肪酸の肥満抑制効果。脂肪細胞に短鎖脂肪酸が作用することで脂肪蓄積を抑える他、腸管内分泌細胞に作用することで食欲抑制も期待できるそう。福田さんは、「食物繊維を含む食品をしっかり摂取し、腸内で短鎖脂肪酸を作らせることが大事」と述べていました。
江崎グリコは、ビフィズス菌と短鎖脂肪酸の研究と啓発活動によって健康寿命の延伸に寄与するべく『タンサ脂肪酸プロジェクト』を進めています。その中に、独自のビフィズス菌「GCL2505株」があります。これによって短鎖脂肪酸を多く作り、食物繊維(イヌリン)と合わせることで腸内のビフィズス菌がさらに増え、腸内環境は改善するとのことです。
また、福田さんと同じく前述のイベントに登壇していた管理栄養士・料理家の柴田真希さんによると、「腸内で短鎖脂肪酸を生み出すためには1日に『ビフィズス菌入りヨーグルト100g』×『水溶性食物繊維2g』を取り入れるのがオススメ」なんだそう。ちなみに、水溶性食物繊維2gの目安としては、納豆約2パック、じゃがいも中5個、ブロッコリー約1個、ニンジン約2本などがあります。
年末のクリスマスディナーなら、かぶやブロッコリーを使った温野菜サラダや、フライドポテト・マッシュポテト・ポテトサラダなどのじゃがいもを使ったメニューが。年明けのおせち料理なら、さつまいもやくり甘露煮を用いた栗きんとん、たたきごぼう、お雑煮には里芋や小松菜を入れるとよいそうですよ。
いかがでしたか? 短鎖脂肪酸と腸内環境を意識して、少しでも“年末年始太り”を予防してくださいね。