お笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功が、俳優・田村正和さん(享年77)との共演を振り返り、「ビックリした」という素の姿を思い出している。
役者としても数々の作品に出演した経験がある浜田は、1991年に田村さんが主演を務めたドラマ「パパとなっちゃん」(TBS系)で共演しており、当時の田村さんとのエピソードをラジオ番組「オールナイトニッポン MUSIC10」(ニッポン放送)の12月12日放送回の中で紹介した。
聞けば、浜田は田村さんを“芸能界で1番緊張した芸能人”だとし、同ドラマ共演中の心境についても、「緊張しましたね。『うわっ!田村正和や!』って」と話し、田村さんについては、「何やろな、ずっと崩さなかった。ずっと田村正和やった。どんな時も田村正和」と表現。続けて「ただ、あの人、普段は関西弁やからね」と、意外な姿を見ることもできたという。浜田は「オレ、それもビックリしてん。京都のほう」と関西出身の田村さんの意外なしゃべり方に驚き、「ドラマで2人で朝からパチンコを打つシーンがあって。(スタッフが)照明を直してる時に2人で横並びでパチンコ打って遊んでたのよ。ほんなら急に『浜ちゃん、これ玉入ったらどないすんの?』って言われて…」と、撮影合間のふとした瞬間に貴重な“素の田村正和”を目撃した。
これを浜田は「忘れもせーへんわ」「関西弁や!ウソやん!って思った」としみじみ振り返り、パチンコ玉の用途について説明すると、再び田村さんから「そうなんや~」との返答が。当時の田村さんのマネージャーいわく「普段はそう(関西弁)だよ」とのことで、「それがめっちゃ衝撃やってん」と懐かしんでいる。
「ほかにも、浜田が現場でしゃがみながら電話をしていたところ、何者かに背後から頭をバーンと殴られ、振り返ると、そこには手を振る田村さんの姿が。どうやら撮影終了後の帰り際に浜田にちょっかいを出していたようで、田村さんのお茶目な性格や、2人の近い距離感が伝わるトークでした。ネットにも『いたずらエピソードも素敵』との声や、『田村正和が関西弁話してたらそりゃ驚くな』『一度でいいから聞いてみたかったな』『あんなカッコいい田村さんが京都弁話すとか、想像するだけでときめく』『いいエピソード聞けた…』などの反響があり、今は、浜田も大御所なだけに時空を超えた大御所同士の交流ぶりに感動する人が多かったようです」(テレビ誌ライター)
共演者は口を揃えて「食事やトイレをしているところを見たことがない」と証言する田村さん。“どんな時も田村正和”というポリシーを貫いていただけに、人間的な一面を見せた浜田の証言は貴重だと言えよう。
(木村慎吾)