11月14日放送の「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)視聴率が6.4%とふるわず、今年最低の数字を記録してしまった。6月以降は1桁台の視聴率が目立つようになっているが、その原因をエンタメ誌記者はこう分析する。
「今回の場合は裏番組が強かった。旬の芸人であるピコ太郎が全国ネットのバラエティに初出演した『しゃべくり007』(日本テレビ系)は13.4%とまずまずの数字でした。『SMAP×SMAP』も売れっ子芸人がゲストでしたが、旬の人物かといえばそうではありません。楽しい内容でしたが新鮮味に欠けていました」
解散を惜しむ声が多い中で、この視聴率を意外に感じる人もいるだろう。
「前向きにとらえられる発展的解散だったなら、年末に向けて番組もどんどん盛り上がっていたでしょう。しかし解散についてメンバーは誰も口にせず、前半が料理とトークのBISTRO SMAP、後半がゲストの歌という構成はずっと同じ。熱心なファンは観るでしょうが、一般的な視聴者を取り込むまでにはいたっていません。視聴率はタレントの評価にもつながりますから、SMAPメンバーのためにも番組づくりを工夫する必要があった。せめて最終回ぐらいは盛り上がってほしいと願っていますが‥‥」(前出・エンタメ誌記者)
「SMAP×SMAP」も残すところあと数回。さまざまな事情はあるだろうが、歴史のあるグループ・番組にふさわしいフィナーレを期待したい。
(笠原和美)