お笑いコンビ・和牛の水田信二と川西賢志郎が解散を決めた。12月12日、所属する吉本興業が来年3月末までの活動になることを報告している。
2006年にコンビを結成し、14年にNHK上方漫才コンテスト優勝、16年からは3年連続でM-1グランプリ準優勝を果たすなど、実力派として知られた和牛。吉本の公式サイトから発表された声明文には、解散に至る要因として、水田の遅刻やコンビ間の温度差があったと綴られている。
水田は「きっかけは3年程前に気の緩みから複数回の遅刻が重なったこと」と説明したほか「漫才への取り組み方について川西との差を感じるようになりました」という。川西も、3年前から水田の劇場出番への遅刻が続いたことを挙げ、「節度を保てず厳しく言葉をかけることもありました」と告白。遅刻を発端に両者の間にミゾが生まれたことをうかがわせる文面となったが、過去にはその“コンビ愛”で視聴者やファンを感動させたこともあった。
「18年4月、和牛は『ゴッドタン』(テレビ東京系)の『コンビ愛確かめ選手権』に参戦し、その絆を見せつけています。アンケートで“コンビの友情を感じた瞬間は?”と聞かれ、川西は『コンビの解散話をした時』と回答。新人時代の和牛主催ライブで水田の遅刻で謹慎処分を食らい、解散一歩手前まで進んだものの、冷静になって考え直したようです。一方の水田は“友情を感じた場面”について『仕事で喧嘩になった日の夜、相方に電話で“オレが1番笑わせたいのはお前やねん!”って言った時』と答えており、番組MCのおぎやはぎ・矢作兼からは『漫才メンヘラ』なる命名でその固い絆をイジられていました。当時から水田は遅刻の常習犯だったようですが、川西がその実力を評価し、寛容な姿勢でガマンしていたのかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
2人は解散理由を“3年前からの複数回の遅刻”としているが、謹慎に繋がった水田のライブ遅刻は2010年のことで、かなり前からその傾向があったことになる。和牛ファンにとっては、水田には、遅刻グセを改めて「1番笑わせたいのはお前」と夜中に電話した日の情熱を、忘れないでほしかったところだろう。
(木村慎吾)