「宿題の時間やカラダを使った遊びの時間もたっぷり作りたいのに、スマホやゲームを片手にデジタル遊び三昧……こんな毎日をなんとかしたい!」と悩んでいませんか? 子どもが夢中になっていればいるほど聞き入れられない「やめなさい」を、効果的なものに変えるヒントを紹介します。
■親自身が“いいモデル”になる
「そろそろゲームをやめなさい」と言いながら親はスマホに熱中……という状況では子どもだってスムーズにやめられません。デジタル機器を手放す時間を作り、読書や学び、家族とのコミュニケーションを楽しみましょう。子どもを巻き込んで家族全員でデジタルに触れない時間を過ごすようにすると、やめさせることにエネルギーを使わず充実した時間を過ごすことができますよ。
■家族や友だちと楽しめるアナログ遊びを用意する
実は、デジタル遊びがなくても十分に楽しいことを知っている子どもたちは、デジタル機器に固執しません。積み木やブロック、パズル、ボードゲーム、オセロ、囲碁、将棋など、1人で楽しめるものから数人で楽しむものまで幅広く用意しておくと、アナログ遊びの幅が広がります。
■家庭内のルールやルーティーンを作る
「この時間だけはスマホやゲーム、パソコンに触れない」という時間を確保すれば、自由にデジタル機器に触れていいときとそうでないときのメリハリをつけやすくなります。「一定時間以上やってはいけない」という制限よりも、「この時間は使わない」というルールのほうが分かりやすく、それ以外の時間に自由に遊ぶこともできるため、子どもも前向きに取り組みやすくなります。
ゲームや動画が、考える力を奪ったり無気力な状態にしてしまったりするとは限りません。大人も一緒に楽しんで家族のコミュニケーションを増やしたり、経験して欲しい分野に触れるいい機会にしたりと、デジタルだからこそ実現できることも楽しみながら、上手に付き合っていきましょう。
(Nao Kiyota)