「ちょっと目を離した隙に鍋が吹きこぼれてしまった!」という経験がある方は多いはず。同時進行で食材を切ったり他の料理の様子を見たりしたいのに、吹きこぼれのおかげでコンロの掃除までしなくてはならなくなってしまった……なんてこともありますよね。そんな突然のハプニングが起こらないよう、次のような方法で防ぎましょう。
■鍋の容量を守る
鍋の中に水分も食材もギリギリまで入っている状態では、沸騰するだけで水がこぼれてしまいます。鍋の中で水が沸騰しても食材が動いても外に出ないよう、適切な量で調理しましょう。麺を茹でるときや煮物を煮込んでいるときなど、吹きこぼれやすい調理をするときは、とくに水や食材の量に注意しましょう。
■鍋の蓋を少し開ける
鍋の蓋をきっちり閉めて煮込むと、蒸気が閉じ込められて鍋の圧力が上昇し、吹きこぼれやすくなります。鍋の蓋を少しだけ開けるようにすることで、蒸気が逃げて吹きこぼれにくくなりますよ。
■強火で煮込まない
水分が急速に沸騰すると吹きこぼれやすくなるため、強火の料理中はとくに注意が必要です。どうしても強火で調理する必要があるときは、鍋から目を離さないようにしましょう。吹きこぼれないように煮込みたい場合は、弱火でじっくり火を通すのがオススメです。
■鍋の上にお箸やトング、おたまを置く
あふれ出る気泡をお箸やトング、おたまなどが受け止めてくれることで、気泡が割れて具材が外に出にくくなります。鍋が小さい場合や木製のお箸を使う場合は、上に置くものに火が燃え移らないように注意が必要です。ちょっとした吹きこぼれならせき止めてくれますよ。
それでも吹きこぼれてしまったら、落ち着いて火を止めて鍋を別の場所へ移しましょう。粗熱が冷めてすぐならば、鍋とコンロをていねいに拭き上げれば汚れが落ちやすいです。吹きこぼれた後でそのまま調理を続けると、焦げ付いてしまってなかなか汚れを落とせなくなりますから、事前の予防と素早い対応でイライラを回避しましょう。
(Nao Kiyota)