【君が心をくれたから】大苦戦!重苦しい内容&設定より気になる低迷原因とは

 女優の永野芽郁が主演を務める月9ドラマ「君が心をくれたから」(フジテレビ系)の第2話が1月15日に放送された。翌日発表された世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)は5.8%で、初回の7.2%から1.4ポイントの大幅下落となっており、「大爆死確定」とするメディアも出てきているようだ。

 同作は主人公の逢原雨(永野芽郁)が、事故にあった愛する男性・朝野太陽(山田裕貴)の命を救うため、“あの世の案内人”(斉藤工、松本若菜)に自らの心を差し出す宿命を背負う、過酷な「奇跡」が引き起こすファンタジーラブストーリー。雨は案内人との契約により五感をひとつずつ失っていくことが提示され、第2話ではまず“味覚”が失われたことが描かれた。

「1月16日配信の『Smart FLASH』によるとトップ女優の永野を三顧の礼で月9に迎え入れ、相手役に山田裕貴、主題歌に宇多田ヒカルを起用したにもかかわらず、視聴率は苦戦しているそうです。全話平均視聴率5.3%と月9ドラマとして最低の数字を更新してしまった前クールの『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』の初回7.8%、第2話5.5%とほぼ同じような数字でした。さらに、夜10時から同じフジ放送された木梨憲武主演のドラマ『春になったら』にも視聴率で負けていたといい、その原因は、ファンタジーラブストーリーというあまりに現実離れした設定が視聴者の関心を引きつけられないことと分析。3ヵ月引っ張るとなると大爆死確定としています」(テレビ誌ライター)

 ネット上でも視聴者からは、同記事に対して、「永野芽郁さんも山田裕貴さんも大好きな俳優さん。本当は見たいけど、年初から悲しい出来事が続いたのでできれば明るいドラマが見たいな、と」「最初は長崎を舞台にした純愛もので結構面白いと思ってみていたのですが、第1話のラストで斎藤工さんが『案内人』として出てきて興ざめしました。五感を1つずつ失っていくドラマなんて見たくないですね」といった声が寄せられている。

「月9ドラマでは04年の『愛し君へ』や08年の『イノセント・ラヴ』など、過酷な運命に翻弄される恋愛ものがありましたし、07年の『プロポーズ大作戦』のようなファンタジーラブストーリーもあったため、今作の設定が現実離れしているからダメとは一概には言えないでしょう。むしろ気になるのは設定の詰めの甘さ。例えば、1話では花火大会の会場のすぐそばになぜか高速バスの発着場があったり、山田演じる太陽は長年、赤い色が認識できないという色覚異常にも関わらず、今さら信号に全く気を遣わずに渡って、結果交通事故に遭ったりといった具合です。肝心な場面でリアリティが削がれているので、そこで冷めてしまうという声も上がっています。五感がひとつ失われていくたびに、それにまつわる太陽との思い出やエピソードが語られるという展開は面白いと思うのですが……」(ドラマウォッチャー)

 五感がすべて失われる頃には視聴率も失っているという展開になったりしないよう、ここからの巻き返しに期待したい。

(柏原廉)

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