上半身裸で黒スパッツ姿がトレードマークの芸人・エスパー伊東さんが1月16日に63歳で亡くなった。所属事務所は同19日にコメントを発表。
「エスパー伊東(本名・伊東万寿男)は、長期にわたり施設にてリハビリ療養しており、入退院を繰り返しておりましたが、令和6年1月16日に、てんかん重積のため、医療機関にて逝去いたしました」と、死因がてんかん重積(じゅうせき)であったことを発表した。
日本テレビ系の「スーパージョッキー」「投稿!特ホウ王国」やフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」などで存在感を放った伊東さん。
ボストンバッグに全身を入れる芸や、超高速での「電話帳破り」などでお茶の間を沸かせていたが、伊東さんの鬼才ぶりはお笑い以外でも発揮されていた。
伊東さんについて「お笑いだけでなく漫画業界でも実力が認められていたんですよ」と語るのはお笑い関係者だ。続けてこう話す。
「とにかく伊東さんは絵がうまい。自身で応募して1985年から『週刊少年ジャンプ』で連載されていた井上泰樹先生のテニス漫画『ジャストACE』のアシスタントを務めていたほどです。ほかにも『モーニング』や『ビッグコミック』『漫画ゴラク』といった名だたる漫画雑誌でアシスタントをしていました。絵を描く能力は芸人としても活かされていて、伊東さんはネタ帳を漫画の形式で書いていた。見せて貰いましたが、これがものすごく面白いんですよ。とてつもない才能の持ち主でしたね」
伊東さんを惜しむ声が広がっている。
(塚原真弓)