放送中のドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系)で音楽以外のセンスは皆無な元天才マエストロ(指揮者)・夏目俊平を演じている西島秀俊。実はあまり知られていないが、音楽にディープに関わってきた素顔を持っているのだ。
桐朋高等学校時代は友人らとバンドを組み、デビッド・ボウイやT.Rexに代表される「グラムロック」と呼ばれるジャンルの曲をコピー。担当はギターだった。2022年9月2日放送の「A‐Studio+」(TBS系)では、映画やドラマの打ち上げの時にはスピッツの「チェリー」を歌うと斎藤工から明かされ赤面するシーンもあり、西島自身も好きなアーティストとしてスピッツの名前を挙げている。
しかし、西島はかねてより「ノイズミュージック」「ノイズ系」と呼ばれるジャンルの音楽が好きだと公言。放送中の「めざましテレビ全部見せ」(フジ系)と同じ時間帯にかつて放送されていた「めざにゅ~」の「ハマSONG」というお気に入りの音楽について語るコーナーにVTR出演した2010年1月18日放送回では、「フジテレビの朝にこういう音楽(ノイズミュージック)を流してみたいっていう欲求に勝てませんでした」と言いながら、音楽家、小説家、画家、映画評論家など多くの肩書きを持つ中原昌也が「Hair Stylistics」の名義でリリースしているCDや著作物を紹介している。
「西島が渡辺プロダクションを退所し、小さな映画にしか出演していなかった2000年9月にリリースされた、売れっ子スタジオミュージシャン3人による『THREE’S CO.』のアルバム『INNER WORLD』では、ディジュリドゥ奏者として細野晴臣や鈴木茂といった音楽界の重鎮らとセッション。同時期にはファンク・ロックバンド『THEATRE BROOK』のライブにも参加していました。これまで、西島が音楽映画や音楽ドラマに出演していなかったことのほうが意外と言えるかもしれません」(女性誌記者)
「さよならマエストロ」の放送を機に、吹奏楽器・ディジュリドゥを吹く姿を披露してほしいものだ。