「路上の伝説」の異名を持つ格闘家・朝倉未来の“棒読み演技”に注目が集まっている。
朝倉は1月26日発売のゲームソフト「龍が如く8」に「ストリートファイト最強の男・アサクラ」役で出演。同作の舞台となる横浜とハワイで主人公に立ちはだかり、激闘を経た後には味方としても協力してくれる重要な役柄だ。
同作での朝倉に指摘されているのが本人が吹き込んだナレーションの棒読み。有名声優らが演じた他のキャラクターとの落差が話題となった。
ネット上での「棒読みすぎる」との声に本人も反応。2月4日にYouTubeで配信されたプロボクサー・那須川天心との対談で「めちゃめちゃヘタでしたよ」と那須川から指摘されると「あれAIなんだよね」とジョークで返しつつ「ぶっちゃけオレの戦略なんよ」と反論。
「『龍が如く』をたくさんの人に買ってほしい」との思いから「棒読みすぎたら話題になるじゃん」「それで宣伝になっているわけよ」と意図したものであると強調した。
有吉弘行もラジオ番組「SUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN系)でイジっていた朝倉の棒読み演技だが「むしろリアリティがあってゲーム内での存在感が際立っていました」と擁護するのはゲーム誌編集者。こう続ける。
「『龍が如く』シリーズでは過去にも柔道の篠原信一氏や『川越シェフ』こと川越達也氏らが本人役で出演。もちろん彼らも棒読みだったわけですが、プロの声優や俳優とは異なる『素人の魅力』があった。朝倉の棒読みは制作サイドの狙い通りでしょう」
一方、朝倉の「棒演技騒動」のとばっちりを受けた有名女優も。
「今回の朝倉の件で『真木よう子の演技』を思い出す人がゲーム業界で相次いでいるんです。彼女は2016年に発売された『龍が如く6』にスナックのママ役で出演しているのですが、本職の女優であるにもかかわらず朝倉に匹敵するレベルの棒読み発売当初には『下手すぎて話が頭に入ってこない』と龍が如くファンから悲鳴が上がっていました」(前出・ゲーム誌編集者)
8年越しのとばっちりであった。
(塚原真弓)