「喉が乾燥して目が覚める」「肌が乾燥してかゆくて眠れない」など、部屋の乾燥が睡眠に悪影響を及ぼすことがあります。でも、「仕方がない……」とあきらめる必要はありません。次のような方法で、乾燥を退治しちゃいましょう。
まずはエアコンでの対策から。三菱電機空調冷熱システム事業部の久田優美さんによると、「そもそも、エアコンで暖房をつけて室温が上がると空気が膨張するため、空気中に含むことのできる水分量は増える」そう。そのため、水分の絶対量が変わらなかったなら、「部屋が乾燥した」と感じるのだとか。そんな暖房による湿度低下を防ぐには、「加湿機などで水分の絶対量を補充する必要がある」そうです。加湿機は、暖房とセットで用意しておくとよさそうですね。
また、寝室の乾燥を防ぐ上手なエアコン暖房の使い方として、「快眠/ねむり運転」を設定することがオススメなんだとか。これは、自動的に一定時間経過後にあらかじめ設定した温度に切り替えたり、風量を静音モードに切り替えたりしてくれる機能で、エアコンの温風が弱まって温風による乾燥が抑えられるそうです。他に、「風向きを調整し、人がいないところに向けて下向きに温風を送るのも一案」とのことでした。
続いては、自分でできる乾燥対策です。睡眠環境プランナーの三橋美穂さんによると、「入浴後にコップ1杯、寝る前にはのどを潤す程度に(コップ半分以下)常温の水や白湯を飲む」ことや、「就寝時に綿やシルクのマスクをつけて寝る」こと、「就寝場所の近くで洗濯物を室内干しする」ことがよいそうです。
これらの対策を行えば、にっくき乾燥を退治できそうです。「乾燥して眠れない……」と困っている人は、ぜひ試してみてくださいね。