2月20日に急性心不全のため亡くなった山本陽子さん。81歳だった。
所属事務所代表で山本さんのおい・日塔謙太郎氏は「亡くなる数時間前まで一緒におり、いつもと変わらぬ様子で帰宅の途へついたので、所属事務所代表であり、家族でもある私自身いまだに信じられません。死因は帰宅直後の急性心不全でした」と報告。さらに「4月公演、アガサ・クリスティー原作の舞台『そして誰もいなくなった』の稽古を間近に控え、台本と向き合う日々でした。やり遂げられなかったこと、共演者、公演関係者、観劇予定のお客様へご迷惑をお掛けすることになったことは大変申し訳なく思いますが、今頃本人は向こうで『こっちの話し方のほうがいいかしら?』などと役作りに励んでいることと思います。常に傍らにいた私から見ても最期の瞬間まで自由に生きた幸せな人生でした。家族として、所属事務所代表として、これまでの皆様からのご支援、ご声援に心より感謝を申し上げます」と伝えている。
「ネット上には『こういう生き方をピンピンコロリというのでは』『まさに幸せな最期だったと思う。亡くなる直前まで打ち込める仕事をしてたんだから』『2月2日に「徹子の部屋」に出演していらしたのを見てて、肌艶もお美しく、生命力にあふれていたから、亡くなったなんて本当に信じられない。ご冥福をお祈りいたします』『上品で美しく凛としていて演技が上手い稀有な女優さんで大好きでした。ドラマ「黒革の手帖」で米倉涼子を叱咤してた演技がかっこよくて印象的だったな。残念。心よりお悔やみ申しあげます』など、最後まで女優という仕事に生きた山本さんを惜しむ声が相次いでいます」(芸能ライター)
女性の役者を「女優」ではなく「俳優」と表記する場面が増えてきたが、山本さんこそ、日本を代表する「女優」だったのではないだろうか。