役者でありながら、かつては「王様のブランチ」(TBS系)と「パネルクイズ アタック25Next」(テレビ朝日系)、現在は「めざまし8」(フジテレビ系)、「うたコン」(NHK)でMCとしても活躍する谷原章介。そんな谷原と、お笑いコンビ・極楽とんぼでありながら、かつては「スッキリ」(日本テレビ系)、現在は「がっちりマンデー!!」(TBS系)、「居間からサイエンス」(BSテレビ東京)でMCを務める加藤浩次という「新旧朝の顔」がテンポのいい会話のキャッチボールをした。
加藤がレギュラーを務める「人生最高レストラン」(TBS系)に谷原がゲスト出演した、さる2月24日放送回。谷原の俳優としてのキャリアに沿うような形でトークは進んだが、そもそも谷原は、1995年、23歳の時にフジテレビ(アベクカンパニー)制作の映画「花より男子」の道明寺司役で映画デビュー。つくし役の内田有紀、類役の藤木直人もこの作品が映画デビュー作だった。また、同年放送のドラマ史に残る名作「未成年」(TBS系)では、いしだ壱成演じる主人公の兄を演じたが、番組では、谷原は、順調だった役者人生のスタートを振り返りつつ、意外にも1年間の“不遇時代”も明かした。
「26、27歳くらいの時、1年間まったく仕事がない時があったんですよ。1年間、ただずっと遊んでいて。仕事がないフラストレーションを発散するために遊んでました」
それを受けて加藤が「1本目から主役(級)に抜擢されていたら、その後も仕事が入りそうなものだけど、相当、態度が悪かったんじゃないですか?」と質問。すると谷原は「可能性はありますよね」と言い、フジ制作映画に続きTBSのドラマにも出演できたことで「あの頃はドラマのTBSとトレンディのフジでしたから。その2つに出られるのはすごいことだったんですよ。だから調子に乗ってたんじゃないですかね」と振り返ったのだ。
「現在、フジの関東ローカルで再放送中のドラマ『救命病棟24時』シリーズの中で、谷原はもっとも人気が高いと言われる第2シーズンで好演している様が見られます。その影響もあってか、ネット上には谷原の役者としての仕事がもっと見たいという声は多いんですが、実は、デビュー当時の谷原を知っている記者たちは、口をそろえて“当時の谷原は見事な棒演技だった”と笑い出すのだとか。そこで当時の谷原をよく知る記者に確認したところ、調子に乗っていたというより、あまりにも演技が稚拙だったため、『努力しない若手俳優というレッテルが貼られていたようだ』と説明されました。当時からきちんと挨拶はできるし、礼儀正しさはあったそうです」(女性誌記者)
2019年放送のドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」(NHK)では、金子大地演じる主人公の高校生・純のパートナーだが、世間にはゲイであることを隠し、結婚もしていれば妻子もいる「誠さん」をねっとりと好演。役者として高く評価された谷原だが、もともと「演技力、表現力は磨けば光る」という素質を持っていたということだろう。