貴重な相棒を失ったドジャース・大谷翔平だが、早くも優秀すぎる通訳のパートナーを得たようだ。3月26日に放送された「バラいろダンディ」(TOKYO MX)では、元通訳・水原一平氏に代わって大谷を担当しているドジャース編成部能力開発主任のウィル・アイアトン氏の能力について伝えている。
違法賭博への関与で球団から解雇された水原氏の騒動に関して、大谷は日本時間の26日に会見を開き、自身が賭博にはいっさい関わっていないことや、水原氏が大谷の口座から約7億円を横領していたことなどを説明した。
番組では、日本文学研究者のロバート・キャンベル氏が、会見で大谷の言葉を慎重に翻訳し、スキャンダルの釈明をアシストしたアイアトン氏に着目。「ボクは会見の通訳の英訳を全て読みましたが、一つ言いたいことは英訳がスゴく適切で的確で、スムーズでした。水原氏の通訳を何度か見たことがあるんですが、倍くらい丁寧ですね」と、円滑な通訳の精度を絶賛した。
さらに、短いフレーズごとに区切った通訳が、原稿を読み上げているとは思えないほど自然だったとして、「この1週間、信頼していた人から裏切られて、嫌疑をかけられたという彼の二重の苦しみを読み上げてはいるんだけど、すごく気持ちがこもっていて好感を持ちました」と、アイアトン氏の仕事ぶりを讃えている。
「いきなり重責を担うことになったアイアトン氏ですが、そのエリートぶりにはファンからの期待が集まっています。東京生まれであることも大谷にはプラスに作用するかもしれません。かつて前田健太がドジャース在籍時に通訳を担当していたことでも知られ、たびたび前田のSNSには愛嬌たっぷりにダンスを披露する“ウィリー”として紹介されていました。また、2015年には元メジャーリーガーで前楽天監督の石井一久氏のYouTubeチャンネルにも登場し、流暢な日本語を披露。19年からはマイナーリーグでのゲームデータ分析でも手腕を発揮し、確かな実力を評価されて20年よりドジャース編成部に入っています。水原氏もまた、大量のデータ分析をファイル化して大谷の活躍をサポートしていましたが、こうなってしまった今、アイアトン氏の存在は大谷にとって重要なキーマンになりそうですね」(テレビ誌ライター)
過去には吉本興業に所属し、スポーツマネジメント業務を請け負っていたこともあるというアイアトン氏。日本が世界に誇る大谷の通訳を任せるには、これ以上ない人材なのではないか。
(木村慎吾)