旧ジャニーズ事務所からマネジメント業務などを引き継ぐ新会社・STARTO ENTERTAINMENTが、4月1日からスタートする。船出を意味した記念イベント「WE ARE! Let’s get the party STARTO!!」が4月10日に東京ドーム、5月29日、30日に京セラドーム大阪で開催。総合演出は、嵐の松本潤だ。2021年12月30日に東京ドームで行われた旧ジャニオールスターズによる大型音楽イベント「Johnny’s Festival ~Thank you 2021 Hello 2022~」をプロデュースしており、嵐の国立競技場や全国5大ドームツアーのライブ演出をしていることから、その手腕は折り紙付きだ。
今年11月、嵐はデビュー25周年を迎える。グループ活動が止まって4年が経過し、この間に二宮和也に続いて櫻井翔、相葉雅紀もパパとなった。松本はグループ唯一のNHK大河ドラマ主役となったが、一線を退いている大野智だけは近況が聞こえてこない。沖縄県や宮古島で過ごしている写真が一部週刊誌で撮られているが、プライベートはヴェールに包まれたまま。
しかし、意外なところで櫻井とつながっていた。日本テレビ系ドラマが結んだ縁だった。大野は29歳だった10年に、同局のドラマ「怪物くん」に出演。昭和の大人気漫画の実写化で、CGを駆使した制作技術が話題を呼んだ同ドラマは、大野の日テレ初主演だった。怪物界の主人公・怪物くん役を大野が演じ、ドラキュラ役の八嶋智人、オオカミ男役の上島竜兵さん、フランケン役のチェ・ホンマンが脇を固めた。キャストの大半は、特殊メイクを施していた。
「このメイクチームとキャストたちは、番組終了後も交流が続いていて、今もしょっちゅう集まっているそうです。そしてこのチームが、櫻井の昨年の主演ドラマ『大病院占拠』(日テレ系)と同じなんです。撮影の合間に、『“怪物くん”チームといまだに集まってるんですよ』と直接聞いて、櫻井は微笑ましく思ったとか」(テレビ誌ライター)
その「大病院占拠」は今年1月期、占拠シリーズ続編として「新空港占拠」として放映された。同作でも、特殊メイクチームが再結集していた。特殊メイクチームの結束力が強い理由を、前出・テレビ誌ライターはこう分析する。
「上島さんの急逝です。大野とは20歳の年齢差がありますが、作品を通じて2人は親友になれました。失ってあらためて気づくありがたさか、“大親友”の自殺というつらすぎるエンディングを乗り越えて、チームの絆がより深まった」
“チーム怪物くん”から“櫻井大病院”へ受け継がれた連帯感。嵐ならでは胸アツエピソードといえる。
(北村ともこ)