メディア露出が減少したタイミングも分かりやすかっただけに、勝手な憶測が広がっている現状だ。
3月28日、お笑いコンビ・尼神インターが3月末で解散することを所属事務所の吉本興業が発表した。
同社は公式サイトで「弊社所属 尼神インターは2024年3月末日をもちまして、コンビを解散することになりましたのでご報告します。誠子(せいこ、35歳)と渚(なぎさ、39歳)はそれぞれの道を歩んでいくことになりました」と報告。2人の今後については「誠子は当社とのマネジメント契約を終了し、渚は引き続き当社所属のまま活動してまいります」と説明している。
また、事務所を退所する誠子もフリーで芸能活動を続けていく意向を示しており、同日に更新したX(旧ツイッター)で、「今までの経験や想いを大切にしながらこれからは枠にとらわれずに、私らしく輝きたい」と、意気込んでいる。
吉本興業では2月にプラス・マイナスが解散、今月末で和牛の解散も決まっている状況で人気コンビの解散が相次いでいる状態だ。プラス・マイナスは岩橋良昌が舌禍騒動を起こしたこと、和牛は水田信二の遅刻が引き金だったりと、解散理由は様々。だが、尼神インターに関しては明確な解散理由は明らかになっていない。とはいえ、解散報道に寄せられたSNSなどの反応を見る限り、尼神インターについても“これだ!” という解散理由を世間が勝手に導き出しているようだ。
「ブレイク当初は容姿をイジられていた誠子ですが、最近では美に目覚め、キレイになったと話題に。しかし、そのタイミングを境にメディア露出が激減したこともあり、『誠子が美に目覚め、芸にキレがなくなった』といった類のコメントが多く見られています。女性同士のコンビとして初めて『M-1グランプリ』決勝に進出したアジアンもツッコミ担当だった隅田美保が容姿イジりが結婚の障壁になっていると判断したことで、女優業に転身し、21年に解散していますから、“アジアンと同じパターン”だと世間は勝手に断定しているようです」(エンタメ誌ライター)
しかし、厳密にいえば、容姿イジりが減り始めたのは誠子が云々というよりは、ルッキズムが問題視されるようになった時代背景の影響を受けたことが強いという。
「実際、誠子は20年に配信された朝日新聞運営メディア『telling,』のインタビュー記事にて、容姿イジりについて言及していますが、容姿イジりに不快感を露わにしている様子はありませんでした。また、時代背景的に容姿イジりが難しくなったことで、ツッコミ担当の渚が『ブス』というワードを使わなくなったり、バシバシ叩くスタイルを辞めたりといった路線変更があったことを話していますから、新しい芸風を定着させることに苦労した結果が起因となっての解散なのではないでしょうか」(前出・エンタメ誌ライター)
いずれにせよ、誠子も渚もどちらも双方への感謝も綴っていることから不仲による解散ではなさそうに見受けられる。
誠子も話しているようにたった一度の人生だ。芸人ということだけに固執しすぎず、1人の人間として悔いのないように人生を謳歌してほしいところである。
(本多ヒロシ)