Kis-My-Ft2きってのセレブといえば千賀健永。母ののり子さんは、美容家歴40年、ヒューマンスキルプアドバイザー歴20年で、ほかにもキャリアカウンセラー、ハピネスセラピーの肩書きを持つ。2022年に都内渋谷区に、「COCO SENGA Beauty-Clinic」をオープン。いまだ現役で、施術もしている。
千賀は、母のあくなき向上心を受け継いだ。幼いころから創作が好き。印刷会社を経営していた祖母の影響で、小学生の頃から家のいたるところに紙があり、祖母が働いている様子を描いた。それを部屋に飾って喜ぶ祖母に千賀は意を強くして、より一層絵を描くようになったという。
最近のライフワークは、iPadを使ったデジタルアートや手描きのアート。オリジナルキャラクター「FiNGA」を生み出し、昨年は東京・原宿と台湾で初の個展「FiNGAiSM」を開催した。会場エントランスの壁面には、FiNGAの64体の立体フィギュアを展示した。会場内の中央には、4体の等身大のFiNGAが設置した。
自身が一から作りあげたオリジナルスニーカー5点も展示した。週刊誌のライターがいう。
「すでにアトリエを構えていて、リメイクしたスニーカーと一から自作のスニーカーの2種類を展示しています。シューズ作りをはじめたきっかけは、大のNIKE好きから。欲しい形状が市販されていなかったので製作したという、単純な理由でした。カスタムスニーカーの職人のもとで修業して、革選びに始まり、裁断、裁縫まで、今はすべてを1人でできるそうです」
純銀製のファスナー、純金製のメッキコーティング、24金コーティングまで自作。世界に1足しかない靴は、ド派手にして高額。材料費だけで5万円から10万円もかかることがザラ。アトリエには靴職人が使うプロ仕様のミシン、業者用の裁断機材などがそろえられている。作業部屋と呼ぶにふさわしく、革のカラーリング、ソールの品ぞろえも豊富。製作の際のこだわりは、ソールの2段重ね。体格的には“小兵”の千賀だが、履くと単純に高身長になる。しかしこれらは、鑑賞用。履いて出かけることは、滅多にない。
「NIKE好きの仲間は、藤ヶ谷太輔さん。2人でファン同士、極めて専門的に語り合っているうちについには自作。今ではコンサートの着用アイテムにしてしまいました。お気に入りは、とかげとヘビの皮を使い、NIKEエアフォース1のハイカットをリメイクしたものだとか」(前出・週刊誌ライター)
美容ママに、カスタムシューズのセミプロ息子。クリエイトが好きでたまらないようだ。
(北村ともこ)