実家が中華料理店を営んでいるNEWS小山慶一郎が5月13日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演し、“つけ麺のスープ追加を無料にするべきか”論争に言及した。
この議論の発端は、宮城県でラーメン店を経営する「麺屋とがしグループ」代表取締役・冨樫達也さんの発信だった。冨樫さんは自身の店のレビューに書かれた「つけ麺のスープが無くなったから足して欲しいとお願いしたら、プラス200円かかると言われた、普通はありえない笑笑」という客からのクレームに対し、「残念、というのが正直なところです」と表明。スープを作るまでにかけている手間やコストなどを説明し、その採算は「200円でも正直厳しい」と苦しい経営事情を綴っていた。
すると、この冨樫さんの投稿を機に、ラーメン好きの間では「つけ麺のスープ追加を無料にすべきか、それとも有料にすべきか」との議論が勃発。番組で見解を求められた小山は「僕は200円取っていいと思いますけどね」と切り出し、「だって、スープって、すごい大変で、仕込みから。そのスープが減っていってしまったら、次の方に提供できないし。200円は嫌なら払わなければいいし」と店側の対応に理解を示す。
続けて「母の仕込みとかずっと見てきてたんで、スープの仕込みがどれだけ大変かも知ってるんで。スープに200円ってことに関しては、僕は取っていいと思います」と実際にラーメンを提供している家の息子としての立場から“有料”を推奨していた。
「多くのつけ麺店では、注文時に麺の特盛や大盛、並盛かを選択することはできても、つけダレの量を選べる店はほとんどないでしょう。特盛を注文した客には足りなくなったスープをサービスで補充してくれる場合もありますが、実は麺よりもスープの方が単価が高く、費やす時間も数日単位という店もあります。よって、その苦労を肌で感じてきた小山だけでなくネット上には『替え玉にお金を取るのが普通なんだから、スープもお金を取って何故悪いんだろう?』『良いものには対価を払う。それを当たり前にするべき』といった意見が多く見られ、また『タダでスープを追加してくれるつけ麺屋さんも多いから、有料の店が悪い意味で目立っちゃうんだと思う』との指摘もありました」(メディア誌ライター)
様々な意見があるが、ただでさえ食材費の高騰が続く中、ラーメン業界にも値上げや“有料化”の流れがくるのは必然といっていいだろう。
(木村慎吾)