日頃から「なんだか腰が痛い」と感じていながらも、「歳のせいだから……」とあきらめていませんか? もしかしたらそれ、睡眠中の姿勢やマットレスが原因かもしれませんよ。
マットレスなどを手掛ける「ZINUS」(ジヌス)の日本法人ZINUS JAPANが全国の20~60代の男女600名を対象に行った『現在使用しているベッドマットレスに関する調査』によると、70%の人が「自分の身体に合ったマットレスの選び方が分からない」と回答し、28%の人が「現在使用しているベッドは身体に合っていない」と回答していました。
身体に合ったマットレスは、身体の痛みや違和感の軽減につながる可能性があるといわれているため、マットレス選びは慎重に正しく行いたいものです。
■ベッドマットレスの選び方とは?
この調査結果を受けて整形外科医の富和清訓さんは、ベッドマットレスの正しい選び方について次のように述べています。
「マットレスを選ぶ際は実際に一晩寝てみて『寝返りのしやすさ』『仰臥位(仰向けの姿勢)での寝心地』『入眠姿勢』の3つのポイントについて振り返ることが理想的です。とくに、寝返りがしにくいと局所の筋肉の緊張が強くなり、肩凝りや腰痛を悪化させたり、発汗調節が難しくなったりすることが想定されます」
とはいえ、低反発や高反発、ウレタンやボンネルコイルなど、マットレスには素材や硬さなどの種類がいろいろあって、なかなか選びにくいものですよね。そこで、富和さんはポイントとして次の2つを挙げていました。
●体重に合った硬さ(体圧分散性)
自分の身体に合った硬さのマットレスを使用すると、全身で均一に体重を支えて自然な寝姿勢になり、腰痛や疲労感の軽減につながるそうです。硬過ぎても軟らか過ぎてもNGなんですね。
例えば、ウレタンマットレスではニュートン値という硬さの基準があるので、自分の理想的な硬さをみつけて数値で覚えておき、購入時に確認するとよさそうです。
また、体形や寝相によっても理想の硬さは異なるそうです。例えば50㎏以下の人や肩凝りのある人、身体のウェーブが大きい人で、横向き寝が多いなら「軟らかめ」がオススメ。一方で、うつ伏せやあおむけ寝で痩せ型から普通くらいの体形なら「普通」の硬さがオススメなんだそうですよ。
●寝返りを打ちやすい反発力(反発弾性)
反発力は、跳ね返りや寝返りのために重要な要素となります。反発力が高ければ高いほど、寝返りや起き上がるときのサポート力があり、快適な睡眠を得られやすくなるそう。硬さとは別に、跳ね返り具合も意識しておきましょう。
いずれにしても、一度マットレスに寝てみる体験をしてから購入するのが理想といえそうです。
■睡眠のプロに相談できる「ねむりの相談所」とは?
もし、その他の寝具についても「自分に合ったものを追求したい」という人は、寝具メーカーの西川が全国展開している「ねむりの相談所」を訪れてみてはいかがでしょうか。眠りのプロである“スリープマスター”が無料で睡眠に関する悩みに応えてくれる他、まくらの測定や体験、デジタル計測などができるようです。ぜひ利用してみてくださいね。