NHK大河ドラマには珍しく恋愛模様に重点を置いて展開されている、放送中の「光る君へ」。
5月26日放送の第21回「旅立ち」では、まひろ(吉高由里子)が越前守となった父・為時(岸谷五朗)とともに旅立つまでのさまざまな出来事が展開された。
まひろは為時の友人で親戚の宣孝(佐々木蔵之介)から中関白家の悲劇について「この騒動で得をしたのは右大臣様であろう」「女院(吉田羊)と手を結び、伊周(三浦翔平)を追い落とした」との見解を聞く一方で、清少納言(ファーストサマーウイカ)から中宮・定子(高畑充希)が出家以来、生きる気力を失っていることを耳にしたことから、道長(柄本佑)に真相を確かめるため、あの秘密の廃邸に呼びだした。
父を越前守に任命してくれた礼を言ってから、「中宮様を追い詰めたのは道長さまですか」と単刀直入にまひろが質問すると、「そうだ。だから何だ?」と即答する道長。しかしまひろはそれが真意ではないことを見抜き、一瞬でも道長を疑ったことを謝罪した。
道長は「似たようなものだ。オレの無力のせいで誰もかれもすべて不幸になった。お前と交わした約束はいまだ何一つ果たせておらぬ」と哀しげな表情を見せ、「これからどこへ向かっていけばいいのか、それも見えぬ。おそらくあの時、おまえと遠くの国に逃げて行ってもおまえを守り切れなかったであろう」と弱気な本音を漏らした。
するとまひろは「かの地であなたと滅びるのもよかったのやもしれませぬ」と、3月10日放送の第10回「月夜の陰謀」で道長から駆け落ちを迫られたことを述懐。まひろが道長の背中に寄り添うと、道長はまひろの向きを替えて抱きしめ、まひろは道長の胸で「この10年、あなたを諦めたことを後悔しながら生きてまいりました」などと変わらぬ愛を告白するのだった。
道長も「いつの日も、いつの日もそなたのことを…」とまひろへの変わらぬ愛を囁くと、まひろは道長の頬に手をかけ、みずから口吸いに及んだ。
その直後、まひろと為時が海に舟を浮かべているシーンに切り替わったのだが、ネット上には「2人は致したね」「口吸いだけで終わる感じではなかった」「これで2度目か」といった声が続出。さらには、史実では宣孝と結婚して賢子を出産するまひろに対し「もしや道長との関係はエンドレスに続き、実は賢子の父親は道長で、宣孝との子どもだと偽るのでは?」「史実ではまひろは1年で都に戻ってくるし、この感じだと道長とまた致しそう。宣孝との結婚は托卵計画として描かれるかも」などと指摘する声もあがっている。
はたして史実とフィクションはどのように調合されるだろうか。