元・雨上がり決死隊の宮迫博之が話題を振りまき続けている。5月28日に自身のYouTubeチャンネルにて、千葉テレビの深夜番組「匠の教室」へ出演すると報告。地上波テレビ番組には約5年ぶりの復帰となることで、たちまち注目を集めた。ところが、千葉テレビは宮迫が出演するはずの「匠の教室」が「放送の予定はありません」と全面否定。すると、この発表を受け、宮迫は同番組を担当する制作会社のプロデューサーと動画に登場し、番組プロデューサーは、すでに局へ番組を納品済みだったと説明したうえで、「ボクらとしても正直戸惑っている部分はある」とも発言した。しかし、キー局の編成担当者は言う。
「千葉テレビの公式発表を見ると、局として怒っている感じですね。千葉テレビは、不倫報道で芸能活動を自粛していたアンジャッシュの渡部建を、『白黒アンジャッシュ』で復帰させた“実績”もあるなど、ローカル局ということもあってか、比較的独自の方針で番組を作ることのできる局であることを考えると、宮迫の件はかなりのトラブルがあったとみられます。制作会社も悪いですが、やはり最終的には宮迫の判断ミスでしょうね。正直、千葉テレビで問題を起こす彼をキー局で使いたいという話は無いでしょうし、今回のトラブルで、もう地上波への復帰は絶望的だと言えるでしょう」
そんな宮迫は、後輩芸人である霜降り明星の粗品ともバトルを展開。粗品はラジオ番組や自身のYouTubeチャンネルで宮迫を挑発し続け、連日ネットニュースが取り上げていた。宮迫も、「お前、アメトーーク!みたいな番組、作ったけ?」と挑発していたが、6月3日の動画にて、急に粗品とのバトルを打ち切ると宣言。
「粗品も言いすぎな感はありましたが、宮迫も騒動に便乗した割には最終的に人のせいにするような動画で幕引きを行ったように見えます。敗戦宣言をした動画ですら批判コメントがほとんどで、もはやYouTuberとしてもファンがいないのではないかと思ってしまいます。特に、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)を自分が作ったような言い方はいただけません。テレビ業界や古巣の吉本興業の芸人たちも怒っているはずです。自身の稚拙な発言で、テレビ復帰は白紙に戻ったと言えるでしょう」(スポーツ紙記者)
現在はやることがすべて裏目に出ている印象の宮迫だが、そんな彼について、お笑い番組のディレクターがこう振り返る。
「宮迫さんは異常にプライドが高く、番組に出演する際は自分の映り方を常に意識していました。演出に注文も多かったんですが、私にはお笑いのセンスが古く感じられましたし、現場のスタッフは困っていた様子でした。しかもダウンタウンさんなど先輩がいる現場では大人しいのに、自分たちがメインの番組では横柄な態度で若手ディレクターたちも辟易していました。今の騒動を見ても、謙虚さが感じられず、売れっ子芸人だった頃の勘違いを引きずっている印象です。そもそも雨上がり決死隊はコントも漫才もそこまでずば抜けて面白いわけではなく、いくつかの番組でうまく取り上げてもらってブレイクしたコンビ、という印象です。『アメトーーク!』を自分で作ったような発言は、ほとんどのテレビ関係者がドン引きしています。もう、宮迫さんを起用したいプロデューサーはいないんじゃないですか」
粗品とのバトルや千葉テレビの一件を、笑いに変えられれば評価が違ってくるかもしれないが…。
(渡邊伸明)