お笑いタレント・有吉弘行が猿岩石でブレイクした後の低迷期を乗り越え、再び売れっ子になったウラでは、あの女子アナの“犠牲”も一役買っていたのかもしれない。
6月9日に放送された「有吉クイズ」(テレビ朝日系)では、女性芸人・横澤夏子や阿佐ヶ谷姉妹・渡辺江里子と「芸人版のリアル人生ゲームを作ろう」企画を実施。これは各芸人が新人時代から現在までに歩んだ葛藤などをボードゲーム風に振り返るというもので、有吉は先輩コンビ・とんねるず(石橋貴明、木梨憲武)との思い出を懐かしんだ。
まだ、現在ほどの立場を確立していなかった有吉は「オレ、とんねるずさんにハマりすぎて、“どうやったらタカさんとノリさんが笑うか”って考えて。結局、やってたのは(高橋)真麻の顔面を蹴るとか」と衝撃の行動をぶっちゃけた。これに横澤は「それ覚えてる」と元フジテレビのフリーアナ・高橋真麻の顔面蹴られシーンを思い出していた。
ただ、“とんねるずにハマる”ことの影響力については、阿佐ヶ谷姉妹の渡辺も肌で痛感させられたようで、石橋がMCを務めた「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」(フジテレビ系)で、モノマネ芸を見せたところ、一気に全国的な知名度を獲得することができたと説明。また、横澤も同番組に出演後、街で声をかけられる機会が増えたという。
「とんねるずの番組に出演していた頃の有吉は、猿岩石時代のトゲトゲしさや毒のオーラが残っており、その最大の犠牲者の1人となったのが高橋でした。高橋がまだフジの局アナだった2011年8月に放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジ系)では、『甘酸っぱい恋がした~いなぁ』とぶりっ子な一面を見せてボケた高橋に対し、有吉は容赦のない顔面ハイキックをお見舞い。大御所俳優・高橋英樹の愛娘が食らった衝撃の一発を見た石橋は、隣の有吉を見ながら手を叩いて爆笑。“兄さんが笑ってくれてる!”と言わんばかりに有吉が嬉しそうな表情を浮かべていたのが印象的でした。他にもフリー転身後の高橋には、本人が否定しているのに、フジ入社は、『ゴリゴリのコネ入社』だと言い放ったり、容姿をダイレクトな表現でイジるなど、MCとアシスタントという関係でバラエティ番組で共演したこともあって、高橋は何かと有吉のエジキになっていましたね」(テレビ誌ライター)
現在では考えられないイジりではあるが、高橋のバラエティにおける存在感も日に日に増していった。父親も公認していたとも伝えられるが、内心は複雑だったはず。当時の有吉は何をしでかすかわからないギラついたオーラがあり、その危険な空気感がお茶の間を魅了していたのだろう。
(木村慎吾)