来年1月12日スタートのドラマ「嫌われる勇気」(フジテレビ系)にて、シンガーソングライターの大塚愛が主題歌の「私」を書き下ろすこととなった。CD化されれば大塚にとって2年8カ月ぶりのシングルとなるが、世間の反応は驚くほど鈍いようだ。音楽ライターがささやく。
「かつては若い女性を中心に大人気を誇った大塚も、11年の出産を機に活動をセーブ。いつの間にやら人気まで失ってしまい、14年5月リリースの直近作『モアモア』は週間34位に沈没しました。しかも同作品は大塚の10周年記念(10th Anniversary)作品の第2弾という位置づけで、47都道府県に彼女の等身大パネルを設置してPVを撮影するなど力も入っていたのですが、結果は大惨敗。もはやファン離れは深刻ですね」
とは言え、出産を経て表舞台に復帰するアーティストや芸能人は決して珍しくない。最近では宇多田ヒカルが紅白歌合戦に初出場を決めた例もある。それが大塚の場合はなぜ人気が低迷しているのか。音楽ライターはこう分析する。
「大塚はポップで元気な女の子を前面に押し出し、『黒毛和牛上塩タン焼680円』といった奇抜な曲名も若者に受けカリスマ的なポジションを手に入れました。それが出産を経て34歳になったいま、上手く立ち位置を変えることができず、過去のファンが離れたうえに新規のファンも獲得できなかったのでしょう。2013年には作詞作曲時の名義を“愛”から“aio”に変えましたが、世間にはまったく浸透していません」
そんな大塚のファン離れは公式ツイッターのフォロワー数を見ても明らか。aikoの52万人や絢香の71万人に対し、大塚はわずか4万8000人しか獲得できていないのである。今はそのフォロワーたち全員にCDを買ってもらえるよう、努力するほかないのかもしれない。
(白根麻子)