「ボクが今まで見てきた中で、尺で締める天才ですね」
幾多のバラエティ番組に携わってきた元放送作家の鈴木おさむ氏が、お笑いコンビ「キングコング」の梶原雄太がYouTuber・カジサックに扮するYouTubeチャンネル「カジサック KAJISAC」に出演(6月15日付)。天才と称賛したのは、元SMAPの香取慎吾だった。
それは、香取がMCを務め、2001年10月から17年9月まで放送された情報・教養バラエティ番組「SmaSTATION‼」(テレビ朝日系)。鈴木氏が構成で参加したこの番組は、土曜夜の生放送だった。鈴木氏は言う。
「10秒だったら何言える、3秒だったらこれだけ言える。1秒だったらこれができるっていうことを、めちゃくちゃ教わってきた天才」
では、香取がそれを誰に教わってきたのかと言えば…。
「欽ちゃんだと思う」
と鈴木氏。振り返ったのは、お笑いタレント・萩本欽一と香取がMCでタッグを組んだ「仮装大賞」(日本テレビ系)シリーズでの思い出だった。香取の初回MCは02年1月1日に放送され、鈴木氏は草彅剛と一般参加者に交じり出演していたそうだ。その時、こんな光景を目撃したというのだ。
「裏にいて、欽ちゃんが慎吾にポンとマイク渡して、『1人で行って』って、いきなりやらせて。で、子ども5人くらいいたから、『じゃあ慎吾、全部例えて』って無茶ぶりやったりとかすんの。オレ、とんでもないとこ見て…(香取は)全部、応えていったから、スゴイと思うな」
そんな香取と萩本の初共演は、1994年10月から95年3月まで放送されたバラエティ番組「よ!大将みっけ」(フジテレビ系)。
「当時、欽ちゃんは『年が若いのに、ツッコミを入れながらオトナに対して失礼にならないように気を遣う』と17歳の香取を絶賛していました」(芸能関係者)
その数年後、「仮装大賞」の名コンビが誕生したのである。
(所ひで/YouTubeライター)