8月31日、9月1日に放送される、「24時間テレビ47」(日本テレビ系)。総合司会は羽鳥慎一と同局の水卜麻美アナが担当し、番組テーマをこれまでの「愛は地球を救う」から「愛は地球を救うのか?」に変更すると、同局が公式に発表した。この発表に合わせ、水卜アナは6月20日に「ZIP!」と「DayDay.」に生出演。今年の「24時間テレビ」の紹介とともに昨年11月に系列局で発覚した寄付金の着服問題を謝罪した。この謝罪行脚が、視聴者から大不評だという。
「総合司会とはいえ、涙を浮かべながら謝罪する水卜アナにSNSでは、同情の声が広がる反面、“水卜アナに責任を押し付けている”日テレ上層部への批判が、Xを中心に起きています。例年にない逆風の中での『24時間テレビ』となりそうです」(スポーツ紙記者)
それでも放送しないわけにはいかないとばかりに、半ば強行気味なムードもあって、出演者たちの選定も困難を極めているという。
「日テレの番組に出演している芸能人には例年なら強めにオファーできるものの、たとえば、『世界まる見え!テレビ特捜部』の所ジョージや、『世界の果てまでイッテQ!』の内村光良は難色を示しているとの噂です。出演をオファーされそうな芸能人は、ヘタに出演すれば出演中のCMスポンサーにもバッシングがいきかねないという思いもあるようです」(民放関係者)
特にキャスティングで揉めているのがメインパーソナリティとマラソンランナーだという。メインパーソナリティは、これまで旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)所属のタレントが務めてきたが、今年は日テレとの間でなかなか合意が取れない状況だとか。例年、メインパーソナリティは4~5月に発表されていたが、6月末になっても発表されない異例の事態になっている。
「日テレは、一番人気のSnow Manを要望したがSTARTO社は難色を示したと聞いています。Snow Manからは、ライバル番組と言える『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)にラウールと目黒蓮が出演するので、『24時間テレビ』にグループとして参加するのはバランス上難しそうです。STARTO社は、1つのグループに批判が集中しないよう、いくつかのグループからメンバーを抽出して出演させる案を出しているらしいですよ。そもそも今年に関しては、STARTO社はタレントをメインパーソナリティとして出演させることに執着してはおらず、その意味で、条件も強気で出すことができ、そんなこんなで今になっても発表がない状態のようです」(前出・スポーツ紙記者)
また、番組の風物詩ともなっているマラソンランナーについても、現段階で発表ができない状況だ。
「今年はパリ五輪が開催されるので、2020年の放送の時のように高橋尚子氏や野口みずき氏など金メダリストの元マラソン選手にお願いする案は出ています。また、話題性があるタレントとして解散したばかりの元プラス・マイナスの兼光タカシの名前や、元日テレアナの藤井貴彦も候補となっているようですが、いまだ決定には至っていないようです」(前出・民放関係者)
今年、放送開始時から続けてきたテーマにあえて「疑問符」をつけた「24時間テレビ」。このままだと、放送する意味に疑問符がつく事態になりかねない…。
(渡邊伸明)