テレビプロデューサー・佐久間宣行氏が父親の葬式で心を打たれたという、大物芸能人からの気遣いをしみじみと振り返っている。
7月1日に更新されたYouTubeチャンネル「BSノブロック〜新橋ヘロヘロ団〜」では、テレビ業界歴の長い佐久間氏が出会ってきた「怖かった芸能人」や「カッコいい話」などのトークが展開された。
終盤には「優しかった芸能人」について聞かれ、佐久間氏は自身が手がける「ゴッドタン」(テレビ東京系)のMCでお笑いコンビ・おぎやはぎの矢作兼に「一番優しい」と感謝。一方、印象に残る“優しいエピソード”として挙げたのは、フリーアナウンサー・徳光和夫にまつわる話だった。
佐久間氏は「親父が55歳で急に死んじゃったんだけど、俺が30歳の時。急遽、喪主で葬式をあげなきゃいけなくなって、実家に帰ったわけ。結構、色んな仕事を飛ばして」と、18年前に父親が急逝した際の出来事を回想。葬式で仕事を休むことはあまり周囲には伝えていなかったというが、「葬式の一番どデカい献花みたいなところに“徳光和夫”がどデカい花をドーンと。何も言ってないのに出してくれてさ。あれはなんか…泣いちゃったなぁ」と、大きな花を贈ってくれた徳光の行動に涙したという。
「近年の徳光といえば、歯に衣着せぬ発言で炎上を招くことも少なくないですが、佐久間氏が明かしたエピソードに真の人間性を見たような気がします。アナウンサー、司会者、タレントとして、83歳となった今も活躍し続ける背景には、周囲へのそうした配慮や思いやりがあったからでしょう。『番組でどんなにわがまま言っても、好き勝手やっても、使われ続けてるのは、こういうところなのかもね』『若いスタッフを大事にしてきたんだ』と、徳光の人柄に感心する声が見られました」(エンタメ誌ライター)
テレビでは、本番中に大粒の涙を流す姿がお馴染みで、「泣きの徳光」と呼ばれてお茶の間から愛されてきた。他人の悲しみに共感できるところが、徳光の人望の根拠となっているのだろう。
(木村慎吾)