【科捜研の女】加藤諒“新・会計係”に視聴者がクレームも補って余りある「現実世界への貢献度」

 沢口靖子主演の「科捜研の女 season24」(テレビ朝日系)が7月3日からスタートし、世帯平均視聴率は7.8%だった。

 新シリーズは、これまでの主要キャストに加え、新たに京都市役所から科捜研に派遣された会計係・加瀬淳平を加藤諒が演じている。

この日は番組冒頭、加瀬を紹介するため、2001年から08年まで事務員兼会計係だった小向光子の過去映像が流れた。演じていたのは、08年8月25日にS状結腸癌のため48歳で亡くなった深浦加奈子さん。視聴者からは「あっ深浦さんだ!」「深浦さん見れて嬉しいし、うるっときた」など、懐かしさがこみあげたようだ。

 しかし、小向の後任となった加瀬については、ちょっと厳しい。捜査の内容について、いちいち榊(沢口)や日野和正(斉藤暁)、宇佐見裕也(風間トオル)、涌田亜美(山本ひかる)、君嶋直樹(小池徹平)らに質問攻め。鑑定している研究者のまわりをウロチョロするのだ。

 これには視聴者も「加藤諒、いちいちウザい」「加藤諒、地味にストレス」「加藤諒、無理! レギュラーになる意味ある?」など、非難轟々だった。

「加瀬に対するアタリは強かったですが、次々と複雑化する専門用語を、ド素人の加瀬に質問させることによって、科学的説明をわかりやすくしようとしたのではないかと思います。『科捜研の女』は、視聴率低下で打ち切りの噂もありましたが、このドラマには視聴率よりも尊い、犯罪捜査への貢献度があります。ドラマ放送時にはまだ現実世界で導入されていなかったドローンの活用、防犯ビデオの鮮明化などの科学捜査技術が放送を機に必要性を検討され、間接的に京都府警の『科学捜査力の高度化に貢献』したとして、2015年には府警からドラマに対し、感謝状まで贈られています。また、1999年にスタートした当初は、京都府警科捜研に1人もいなかった女性研究員も15年には6人も増えました。シリーズを存続させる大きな理由と意義が、そこにあるのではと思います」(テレビ誌ライター)

 今シーズンでは、どんな捜査手法が新たに飛び出すのかも楽しみにしたい。

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