社会学者・古市憲寿氏からの質問にイライラした様子を浮かべた前広島県安芸高田市長・石丸伸二氏に関し、お笑いタレント・ふかわりょうが放ったシンプルなフレーズが「天才的な皮肉」だと絶賛されている。
石丸氏は7月7日投開票の東京都知事選に出馬し、現職の小池百合子氏に敗れたものの、元参院議員・蓮舫氏を抑えて2位の得票と大健闘。しかし、選挙特番などで見せた司会者やコメンテーターへの態度には賛否の声が寄せられており、とくに注目されたのは日本テレビがYouTubeで生配信した「日テレNEWS 都知事選2024」での中継やり取りである。
その中で古市氏は、石丸氏がこれまで言及してきた「政治屋」との皮肉を含んだワードを引き合いに出しながら、「石丸さんが批判する政治屋と、石丸さん自身はどう違うんですか?」と質問。これに石丸氏は「さっき答えましたよ」「堂々巡りになってる気がするんですけど…」「え? もう1回言えってことですか?」と返し、両者のやり取りは最後まで噛み合うことなく終了した。
この様子がXで映像と共に拡散されると、ふかわは7月8日、「【心配】石丸さん、サブウェイ注文できるかな」と投稿。人気ファストフードチェーンを挙げながら、石丸氏の“質問嫌い”な姿勢を懸念してみせたのだ。
「『サブウェイ』ではサンドイッチに使用するパンの種類や焼き加減、野菜の有無や選択、ソースの種類など、客側の好みに合わせた細かなカスタマイズが可能ですが、その分、店員とのやり取りの回数が増えてしまうのも特徴です。ふかわの“心配”はこの『サブウェイ』での注文形式を踏まえたもので、古市氏からの似た質問を嫌がる石丸氏には、同店での複数回におよぶ店員とのやり取りは耐えられないだろうという皮肉が込められています。これを、石丸氏を非難する表現を使うのではなく、“心配するテイ”を取ったことにも感心する声が多かったですね」(テレビ誌ライター)
“皮肉屋ふかわ”の真骨頂といったところか。
(木村慎吾)