“激辛”をうたうポテトチップスを食べた東京都内の高校生14人が救急搬送された騒動をめぐり、タレントのフィフィが自身のXで、テレビ番組やSNS動画の影響もあるのではないかとの見解を示した。
7月16日、東京・大田区の都立高校で、男子生徒が持ち込んだ激辛ポテトチップスを食べた女子生徒13人と男子生徒1人が体調不良を訴え、病院に搬送されるという騒動が起きた。
このポテトチップスは“あまりにも辛すぎる”ことから「18歳未満の方は食べないでください」との注意書きがあるが、これを持ち込んだ高校1年生の男子生徒は興味本位で「兄が買ったものを持ってきた」と話しているといい、複数のクラスを回って「辛いの好きな人いたらどうぞ」と配っていたと報じられている。
結果的に14人が搬送されることになった今回のトラブルについて、フィフィは「アメリカでは激辛ポテトチップスを食べて亡くなった若者もいます」と紹介した上で「激辛を食べて競うような番組やそうした内容の動画の影響もあるかと…」と投稿。昨今のバラエティ番組やYouTubeで多々見られる“激辛チャレンジ”系ジャンルが若者に影響を与えている可能性を指摘した。
「『激辛』でYouTubeを検索すると、著名タレントや配信者が激辛カレーやラーメン、インスタント焼きそばを悶絶しながら食べる内容のコンテンツが大量にアップされています。そうした動画に使用されているものの多くは、市販されている激辛商品や、店舗で注文できる激辛メニューであり、注意喚起の言葉が添えられているものが殆どです。今回、校内に持ち込まれたポテトチップスも、18歳未満をNGとし、胃腸の弱い人や高血圧の人にも『絶対に食べないでください』との記載があるのですから、それを個人の責任の前に、バラエティ番組やYouTubeの影響とするのには違和感がありますね」(週刊誌記者)
また、今回の報道によってこの商品が消費者に広く浸透したという側面もあるだろう。つまり、いかなる情報への接し方でも、それがどのような影響を及ぼすかは結局、個人の向き合い方とは言えまいか。
(木村慎吾)